salitoté(さりとて) 歩きながら考える、大人の道草ウェブマガジン

イシコの歩行旅行、歩考旅行、歩行旅考、歩考旅考

2012-03-4
「科学では説明できないことも世の中にはあるのでしょうね」

八ヶ岳のある山梨県の北杜市近辺は標高1,200メートル。これは赤ちゃんが胎内にいるときと同じ気圧らしい。そのせいかアーティストや宗教家、そしてヒーラーと呼ばれる人がよく集まると言われている。集団心理だよと言った心理学者もいれば、単なる偶然だよと言った物理学者もいる。どれが正しいというのは僕にはわからないが、科学では説明できない何かに導かれるように特殊な能力を持った方が集まってしまうような場所が地球上にあるような気がしてならない。

例えば、やはりヒーラーが集まると言われているハワイ島。ハワイは海のイメージがありそうだが、僕にとっては山のイメージが強く、未だにハワイ島の火山岩の景色が頭にこびりついている。その火山岩の景色が嫌な感じではなく、安っぽい言葉になってしまうが大地のエネルギーを感じ、居心地のいい場所という感覚を持ったのである。そういった能力を持たない僕でさえ、そう感じたのだから、きっと第六感のような感覚が優れた方は更に強く感じるのではないだろうかと思うようになった。

バリ島のウブドという場所にも世界中のアーティストやヒーラーが集まってくるのだそうだ。僕が一カ月滞在したコテージの家主のご自宅がたまたま日本人のヒーラーの貯まり場で、度々、お話する機会があった。いわゆるスピリチュアル系と呼ばれる話は嫌いではないが、凡人の僕には理解できない話も多い。あまりに理解できない僕は彼らと話した翌日に知恵熱を出したこともある。それでも彼らのような方々とお話できる機会は滅多にないので、わからないなりにも楽しんで聞いていた。あまりにわからないので僕だけアラックというバリの蒸留酒を飲んで、少し頭をゆるくしながら聞いていることが多かった。
「ウブドは土地に呼ばれた人しか住みつかないんだよねぇ。ひょっとしたらイシコさんもそうかもしれないよ」
意味深に笑いながら言う人がいた。となると僕は何に呼ばれて、この土地にやってきたのだろう。様々なことを聞いたり、語ったりしながら、未だに彼らの言っていることの十分の一も理解していない。僕と同じように話を聞いているだけだと思っていた女性の方も実はヒーラーだった。
「昨日、UFO出ていましたね?」
と言われ、僕はまた知恵熱を出しそうになった。

UFOというと更に現実性がなくなるかもしれないが、大学で宇宙工学を教えていた友人に言わせればビッグバーンで地球が生まれたときに地球以外に生命体が生まれない確率は少ないのだそうだ。そして、その彼と一緒に行ったモンゴルの遺跡で「こういう場所ってUFOが結構、出やすいんだよなぁ」と真面目な顔で言いながら、撮った写真にも不気味な物体が写っていた。そういえば、あのときも知恵熱を出したんだよなぁ。

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ishiko
ishiko

イシコ。1968年岐阜県生まれ。女性ファッション誌、WEBマガジン編集長を経て、2002年(有)ホワイトマンプロジェクト設立。50名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動、環境教育などを行って話題になる。また、一ヵ月90食寿司を食べ続けるブログや世界の美容室で髪の毛を切るエッセイなど独特な体験を元にした執筆活動多数。岐阜の生家の除草用にヤギを飼い始めたことから、ヤギプロジェクト発足。ヤギマニアになりつつある。

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