2011-09-22
トーキョービッグシティー
高校を出てすぐに両親とともに東京で1年過ごした。名古屋の片田舎、長久手出身の浪人生だった私は、東京に圧倒されたのをいまでも覚えている。18−19歳の多感な私にとって有り余る誘惑の多い町であった。世田谷に住んでいたこともあり、下北沢、新宿、原宿、渋谷はアクセスが良かった。すべてテレビの中か、雑誌からの情報しか知らなかった私は、当時、東京をこう語ったと、両親はいう。
「でっかい街がいくつもある街だ。」
あれから12年が経ち私は東京の街にもどった。一年という短い期間で多くのことを学び吸収した10代の私。その陰を所々追いかけながら、3ヶ月両親とともに世田谷で暮らした。そして数多くのすばらしい出会いと、東京という大きな渦の中から見えてきたものをベースに、私が思うこと。
「東京東西感」
山手線を中心に東京駅サイドと新宿駅サイドで分けて、私がよく利用した小田急線、京王線、中央線と現在千葉に拠点を移したために利用が増えた、京成電鉄、総武線を個人的感想で比べてみた。
世田谷にある実家は小田急線沿線、今年からは千葉の八千代台、京成線沿線に。電車に乗る機会も増え、移動で東京を横断することが増えた。
電車に乗っていると気がつくことがたくさんある。乗車している人の服装の違い、中吊り広告の違い、人が多く降りる駅、多く乗る駅、駅によって乗り降りする人の雰囲気。最近は、あ、あの人あの駅で降りるんじゃないかなってことを予想するとたまに当たったりもする。
京成線には全車両の全広告が「タフマン」(伊東四朗さんがキャラクターをつとめる栄養飲料)の電車がある。東京のベッドタウンとして発展してきた千葉にはサラリーマンが多いのであろう。それは、京成線が東京駅側、上野駅を終着駅としており、ビジネス街へのアクセスがよいことがある。「タフマン」といえば、疲れたビジネスマンをターゲットにした商品。
では、小田急線はどうだろう。電車内の中吊り広告で目につくのはファッション詩の広告や、沿線にある大学、高校の広告、美術館などで開かれるイベントの広告などがよく目につく。乗車している人も若者や色使いの上手なお洒落な人が割と多いとおもう。新宿、渋谷に繋がり、情報や流行の発信地に直結しているからではないだろうか。
モノクロな東京の東、とカラフルな西という感想が自分の中で芽生えてきている。日々新しい発見がある。
以前は電車移動がとても億劫であったが、今はおかげで少し楽しめている。相も変わらず、満員電車は苦手であるが。
トーキョーには多くが混在している、その境界線がどこにあるのかはわからない。32歳になった好奇心旺盛の私を10代の頃感じた物とは違う魅力で引きつけて止まない街。東京。もう少しここにいて、もう少しいろんな発見をしたいとおもう。
コメントはまだありません
まだコメントはありません。よろしければひとことどうぞ!
コメントする ※すべて必須項目です。投稿されたコメントは運営者の承認後に公開されます。