2011-12-29
フェイスブック
2011年の今年の漢字一字は「絆」という漢字だと発表された。
大震災を経験した日本は大きな変化に直面し、外的要因により変わらざるを得ない状況に追い込まれた。原発、放射能、節電、などなど、今まで「良し」とされて見向きもされなかった物事が震災後は「悪し」とされ排除の動きのターゲットになった。変わって日本では普及があまり進んでいなかったネットを媒体としたコミュニティーに注目が集まり、緊急時に情報共有ツールとしての利便性の認識が広まった。
映画「ソーシャル・ネットワーク」の題材で、2011年1月に日本で映画公開と共に一躍有名になりメディアでもどんどん取り上げられる様になったフェイスブック。ハーバード大学の学生が学生同士の交流を図る為のツールとして学生を対象に2004年に始めたサービスを前身として、その後一般向けに2006年より英語版の利用が世界中で可能になった。日本語版は2008年よりサービスを開始した。
私はフェイスブックをNZ人の友達に進められ英語版で始めた。たしか2007年頃だったと思う。NZでラグビーをしていたこの頃、チームを変え、NZ国内で引っ越しをした時期だったと思う。同じNZ国内にいるが、頻繁に合う事の出来なくなった元チームメイトや友人たちと連絡を取り合ったり近況を報告したりする手段として使い始めた。元々、私がNZにいる間、日本の友人たちとはミクシーを使いフェイスブックと同じ様な方法で連絡を取り合う様にしていた。ミクシーは日本語版しかなく、同じようなソーシャルネットワークが英語版でもあれば良いと思っていた頃の事だったのですぐに使う様になった。
震災後、直前に公開した映画の影響もあり、日本でもフェイスブックがメディアに取り上げられる機会が増え、急速に普及して行った。
先日、フェイスブックがうれしい出来事を私にもたらしてくれた。高校の先輩で、私がラグビーを始めるきっかけになった人、その人と10年ぶりに連絡がとれたのである。本当にうれしかった。先輩は結婚し、子供もいた。私は先輩が導いてくれたラグビーの道をまだ歩き続けている。昨年まではフェイスブックでこんなうれしい再会ができることなど思いもしなかったが、今はそんな出来事をフェイスブックがまた起こしてくれるのではないかと期待している私がいる。
フェイスブック、ミクシー、ツイッター。
ソーシャルネットワークと呼ばれるインターネットを利用したコミュニティーの普及により、人間関係のあり方も変化してきていると私は思う。「絆」。アナログな繋がりだけでなく、デジタルな繋がりが私たちにより人間らしい繋がりを提供してくれるのではないかとさえ感じる。2012年はどんな年になるのだろう。またフェイスブックが何かすてきな事を私に起こしてくれるのだろうか。新しい絆、人との繋がりの形にフェイスブックは欠かせないツールになってきていると強く感じた2011年でした。
良いお年を。
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