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カーペディエム~今日の花を摘め~

2011-11-17
アジア一訪れたい観光都市

11月は2度、京都に行ってきました。大学のラグビー部の同期の結婚式と東日本大震災のチャリティーイベント、KYOTO For JAPANのゲストスピーカーとして。

大学時代に1年、上賀茂に住み、その後、滋賀の草津に移った後も4年間ことあるごとに訪れた思い出の街、京都。大学卒業後、京都を離れた後も、時々足を運ぶたびに、懐かしく変わらない京都の街をいつまでも好きでいる自分がいる。

上賀茂を少し山の方に入って行くと、貴船神社と鞍馬寺がある。鞍馬寺は源義経が幼少時代を過ごした毘沙門天をまつっている有名なお寺。鞍馬天狗と聞けばわかる人も多いと思う。一方、貴船神社は縁結びの神社として有名。

この縁結び、縁切りと表裏一体らしく、貴船神社の奥宮は縁切りの神社となっており、掲げられている絵馬には「○○家と絶縁できますように」といったどうにも不気味な願い事が書かれている。丑の刻参りが昔から行われてきたところらしい。

貴船神社から鞍馬寺に抜ける山道がある。その昔、義経が天狗の修行道として走ったとされる道で、鞍馬寺の西門に繋がる山道である。大人が歩いても小一時間かかる。学生時代、ある夏の夜に、友人4人で肝試しがてらこの山道を通ってみようと出かけたことがあった。縁切りの絵馬の話をしながら山道に入ってすぐ、一人が何か聞こえると言い出した。まさかと思いながらも次の瞬間4人が耳にしたのは、キーンという金属を打ち付ける音。時間は丑の刻(午前1時を回った頃)。真っ暗な闇の森の中で獣より幽霊より、人がいるかもしれないという恐怖感は本当に恐かった。すごすごと帰路についた私たちだった。

丑の刻参りとは俗にいう藁人形をつかった日本古来の呪術のことで、私たちが何を本当に恐れたかというと、この丑の刻参りは他人に目撃されることをよしとしない。もし丑の刻参りを目撃されたら、その呪いは参りを行っていた本人に降り掛かるとされ、目撃者を殺してしまわなければならないという逸話さえ残っている。もし、本当に丑の刻参りをしている人物と遭遇してしまっていたらと思うと今でもぞっとする。

そんな、個人的な思い出や、日本の歴史、美術品や文化財がいっぱい詰まっている京都が、今年10月アメリカの旅行雑誌コンデナスト・トラベラーの読者人気投票にてアジアで訪れたい都市、堂々の1位となった。震災の影響か、東京は7位だったらしい。確かに今年は東京都内の欧米系の観光客らしき人を見かけることが少なくなった気がする。アジア人の観光客が増えたような気がするが。それに対して、京都に訪れたときには欧米人の観光客を良く見かけた。あくまでも私の個人的感覚である。

私にとってもいつも訪れたい街一位の京都。何か理由を探して。。。

そうだ京都へ行こう。

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西山淳哉(にしやん)
西山淳哉(にしやん)

15人制ラグビーというスポーツの中でもプレー人数もルールも多い競技をプレーしながら、試合後のビールが大好物。寂しがり屋の一人が好き、人見知りの出会い好き、矛盾した天の邪鬼。思考し迷走する企業チーム所属プロラグビー選手。独身。石巻に支援活動を展開中。

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