2012-07-16
若者は幻を見、老人は夢を見る
神は言われる。
終わりの時に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。
すると、あなたがたの息子と娘は予言し、
若者は幻を見、老人は夢を見る
(使徒言行録第2章17節)
世の中には後世に伝わっていく名言と言われる言葉がたくさんあります。聖書からの引用は、多く見かけるのですが、その解釈はまちまちであると聞いています。解釈や答えのない名言であるのではないかと思っていますが、その言葉は、キリスト教信者ではない私が読んでも、グッと来るものもあります。聖書の中にはそんな言葉が多く含まれているのかもしれませんね、教えであったり、内容は豊富に。
私が神奈川にある教会の看板で見かけたこの言葉、「若者は幻を見、老人は夢を見る。」
30歳の私には衝撃的で画期的な言葉として飛び込んできました。
ラグビーの世界において30歳は競技の引退を考えてもおかしくない年齢。シニアプレーヤーの域に入り、ベテランと呼ばれだす。競技現役選手としての人生を実際の人生と照らし合わせて考えると定年間近の年配の方と同じ様な状態。お爺ちゃん。しかし、実際の社会的な立場ではどうであろうか。30歳。まだまだひよっこ、若造である。
立場によって私自身の存在はどちらにでもなり得るのである。
現役選手の立場で見る夢が実際の社会の人生においての幻なのであろうか。幻を見て夢を追い続けたい。
そして儚い幻もいつかは大きな夢となると信じていたい。
若者が大いに幻を見て、老人が大いに夢を語りなさいと、私はこの言葉を解釈しました。
ラグビーの世界にも名言があります。
「ラグビーは少年を最も早く大人に育て上げ、そして最後まで少年の心を失わせないスポーツだ」
フランス代表リーブ
肉体的にも精神的にも厳しいスポーツの一つであるラグビー。身体を鍛え、大きく力強くするとともに、スピードと持久力も求められる矛盾したスポーツ。フィールドの格闘技と言われるゆえんなのかもしれないが、肉体も精神も鍛えられ、リーブが言った通り大人になる、そして大人になって尚、どちらに転がるかわからない楕円球を追い続けるのである。わたしも今でも無心で楕円球を追いかける。
早く大人になり私たちはもう老人。夢を見続けます。そして少年の心で幻を追い続けるごとく、楕円球のバウンドに翻弄されながらフィールドを走り続けます。
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