2012-06-1
ECLIPSE
金環日食。日食とは太陽が月の影によって覆われる現象の事をいい、その種類の中で、月の地球周回軌道および地球の公転軌道が楕円である事から、地球から観た太陽と月の大きさの差により、太陽が月より大きくなるときに起こる日食を、太陽の輪っかに見える事から金環日食と呼んでいる。
2012年5月21日、日本の太平洋側の沿岸の多くの地域で、金環日蝕が観測された。ニュースを始め多くのメディアが25年ぶりに観測された金環日蝕にわき、いろんな映像や写真が出回ったことが記憶に新しい。皆さんは肉眼で観測されましたか。
この日食と呼ばれる現象、そして月食と呼ばれる現象も含めて、太陽や月がかける事は昔の人間に取っては説明の付けようのない恐ろしい事としてとらえられていたようです。インドではヒンドゥー教の神話の中にでてくる2人の神様により食が起こされると記され、北欧のバイキングの伝承では、太陽を追いかけ続ける「スコル」と呼ばれる狼がおり、その狼が太陽に追いつくと食が起こる。そして世界の終わりの日には狼が太陽を食べ尽くしてしまうと記されている。
文明が進むにつれ、食の起こる要因と期間を把握できる様になってきた西洋人が、食にまつわる逸話を残している。
新世界を目指し西インド諸島に到着したコロンブスが、服従の意志を示さない原住民に対して、日食を起こしてみせ(実際には起こる事をしっていた)、驚いた原住民は彼に服従したというエピソードが有名である。
2007年8月、皆既月食が世界的にいろんなところで観測されました。私が当時住んでいたニュージーランド最大の都市、オークランドでも観測され、その神秘的な出来事を目の当たりにし感動した事を今でも覚えています。人間の英知を超え、大自然の現象を超え、宇宙の現象を観ている。そんな荘厳な気分を味わった記憶があります。
少なくとも、現在の日本人は昔の人々に比べ自然の超常現象に対する畏敬の念がまったくなくなってしまったのであろうと、メディアをみていて思いました。
そんなことを思う私も、あろうことか寝坊してしまい、5月21日朝に観測された25年ぶりに国内で観る事の出来た金環日食自体を見逃してしまうという「へま」をしてしまいました。自然の神秘、それを体感できるチャンスを逃してしまいました。つくづく、日々、自然のありがたさに感謝し、敬意を払って行かなければと反省しました。太陽と月と地球があり、私たち人間も存在するのだと。
次の金環日蝕は絶対見逃さないぞと心に決めた私でした。
が、国内で金環日蝕が観測されるのは18年後に北海道だそうです。。。。
2030年6月1日、ちょっと忘れてるかも。
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