salitoté(さりとて) 歩きながら考える、大人の道草ウェブマガジン

そらのうみをみていたら。

2010-11-3
からだの直感

ことばを使う仕事をしているのに、
ほんとうに感動していること、ほんとうに伝えたいことがあるとき
いや、普段のなにげないことでもだけど、
ことばで説明をするのが、ほんとうに下手。

というのも、自分自身が多くのことを、からだで決めているからなんだと思う。

心地いい、刺激的、満たされる、ドキドキ、信頼、懐疑、うそ、ほんと、好き、おいしい、まずい、にせもの、本物、嫌い、つまらない、生命力、せつない、かなしい、怒り、喜び、神秘、わからない、あやしい、あぶない、大きい、小さい、安心、不安…。

毎日、瞬間瞬間生きていて出合う、いろんなことにからだが反応する。

そのまま、流してしまうことあるけれど、
そのからだの直感を、頭で考えて、納得することが好き。

いいことやうれしいこと、いやなことでも、つらいことでも考えて、ことばにおさめられると、このうえない喜びになる。

からだの直感は、ほかでもない、私の問題。ほかの人にとっては「不正解」のことだってある。

一時、「不正解」と思うことも、いつかちゃんと「正解」になる。

だから、信じていたいと思う。信じて生きていきたい。

どんなに迷っても、困っても、からだの直感を。

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魚見幸代
魚見幸代

うおみ・ゆきよ/編集者。愛媛県出身。神奈川県在住。大阪府立大学卒業後、実家の料理屋『季節料理 魚吉』を手伝い、その後渡豪し、ダイビングインストラクターに。帰国後、バイトを経て編集プロダクションへ。1999年独立し有限会社スカイブルー設立。数年前よりハワイ文化に興味をもち、ロミロミやフラを学ぶ。『漁師の食卓』(ポプラ社)

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