salitoté(さりとて) 歩きながら考える、大人の道草ウェブマガジン

そらのうみをみていたら。

2014-05-5
休日の一杯

「無人島に1つだけ持って行けるとしたら、何を持って行く?」

私はこれまで、何度か無人島に行ったことがある。

瀬戸内海に面した漁師町に生まれ育ったため、子どもの頃は父が船に乗せて無人島へ海水浴に連れて行ってくれた。絵に描いたように、家族でスイカ割りをして顔や手にスイカの汁がつくことを気にすることなく、思い切りスイカにかぶりついた。

大人になってからは、シーカヤックで無人島に渡り、キャンプをするというツアーに参加した。
なにもない浜。眩しい太陽。
流木を見つけて、腰を下ろす。
持ってきたビールを取り出し、プシュ。ゴクゴク、プハー。

休日の過ごし方をあちらこちらから聞いていると、ただ、大きな空の下で何もない時間を過ごしたことばかり、思い出されてしまう。

始めの質問。今日なら、スパークリングワイン。
泡と波の音を聞くでもなく聞き、流れ行く空と押し寄せる波を、ただただ見るでもなく見て過ごしたい。

ご意見・ご感想など、下記よりお気軽にお寄せ下さい。

1件のコメント

無人島に実際行ったことがある人が近くにいたとは。
驚きました。
私は、写真のような海の無人島に行くときは、
住所録をもっていき、手紙を書きます。
ポストはないだろうから、島にたどり着いた空き瓶に手紙を入れ、
また流します。その人に届けばいいなと、軽く思いながら。

by 西東京のロビンソンクルーソー - 2014/05/08 9:34 AM

コメントする ※すべて必須項目です。投稿されたコメントは運営者の承認後に公開されます。


コメント


魚見幸代
魚見幸代

うおみ・ゆきよ/編集者。愛媛県出身。神奈川県在住。大阪府立大学卒業後、実家の料理屋『季節料理 魚吉』を手伝い、その後渡豪し、ダイビングインストラクターに。帰国後、バイトを経て編集プロダクションへ。1999年独立し有限会社スカイブルー設立。数年前よりハワイ文化に興味をもち、ロミロミやフラを学ぶ。『漁師の食卓』(ポプラ社)

そのほかのコンテンツ