2011-05-16
「ミャンマーのメール地獄」
世の中、便利になったもので、ノートパソコンを持ち歩けば、たいていの国から原稿や写真を送ることができる。もちろんインターネットの環境は必要があることが前提ではある。よってランケーブルもしくはワイヤレスが繋がるかどうかはホテル選びの基準になることも多い。しかし、ヤンゴンのホテルに限っては、たいていできないと思った方がいい。安宿、中級ホテルは、ほとんどネット環境はなく、ネットの為に一泊だけ泊まろうと思っていた高級ホテルでさえ部屋には設置されておらず、ビジネスセンターを利用してくれと言われてしまった。以前、海外でインターネットに困ることがないと書いたばかりだがあっさり撤回である。
となるとどうするか。他の街でも同じことだがインターネットカフェに行く。これは都市や観光地であれば、たいてい、すぐに見つかるし、見つからなければホテルで聞けば教えてくれる。しかし、ヤンゴンに限っては自分のノートパソコンと繋ぐことができる店が見つからず、三軒、梯子したが、どこもダメだった。この時点でこの街で自分のノートパソコンとつなぐとことはあきらめ、とりあえず店に置いてあるパソコンを使わせていただく。
この場合、ヤフーなどについている無料メール、いわゆるWebメールというものを利用する。これで緊急のメールがないかチェックする。日本語がうてないパソコンが多いのでローマ字で返信する。聞くところによると日本語が打てないパソコンでも日本語が打てるソフトをダウンロードして使用することができるらしいがIT音痴の僕では到底、無理である。インターネットカフェでワイヤレスの装備はありますか?ランケーブルが繋げられますか?と聞いている自分でさえ二年前だったら信じられないのだから。
Webメールの設定でさえ、自分でできず、全て人にやってもらったほどである。しかも普段はWebメールのアドレスは使わない。よって、このメールアドレスに送ってくる人はまずいない。となると意味がない。そこで、普段、使っているメールアドレスに来たメールを、このWebメールのアドレスに転送して読めるように旅に出る前に設定してもらった。わかりやすく言えば僕の家に来た手紙を実家に転送してもらい、母に電話で代読してもらうといった感じだろうか。この流れを理解するだけでも僕はかなりの時間を要したのである。
しかし、ここでまた問題が起きる。このWebメールが、ミャンマーでは使えないのだ。つまり閲覧ができない。インターネットの情報流出にかなり神経質な国である。ともかくこの国でメールを読むことは無理だということで早々にあきらめた。
三日後、パヤー(仏塔)でいつものように昼寝をしようと向かう途中、ビルの二階にあるインターネットカフェの看板を見つけ、ふらりと立ち寄り、駄目元でインターネットの環境を聞くと、ワイヤレスでつなげますとあっさり言われた。昼寝を返上し、ホテルに戻り、ノートパソコンを持ってきた。ワイヤレスのアンテナマークが約1週間ぶりに僕のノートパソコンに反応し、つなぐことができた。しかし、繋がってもメールもできないし、Webメールもできないのだから結局のところ状況はあまり変わらない。
Ps.この原稿を書いた数日後、mixiのWebメールだけは繋がったことを付け加えておく。
1件のコメント
ミャンマーでWeb Mailは使えますよ!!
Internet Cafeで聞いてもらえば、すぐ出来ます。
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