2010-09-8
9.11の衝撃
2001年9月11日。
そのとき私は一緒に住んでいた彼と夕食をとりながらテレビドラマを観ていた。
21時45分。なんのドラマかはわすれてしまったけれど、その回の終了間際でちょうど盛り上がっていたときだった。突然、画面がかわって、ビルに飛行機が飛び込んだ。
「え? これ何? ドラマは? いいとこだったのに…」
なんて、まぬけなことを言ったような気がする。
その後の会話はあまり覚えていない。
ただ、のんきに、穏やかに、幸せにご飯を食べている空間に、突然、飛び込んできた映像は現実味がなかった。
その後、世界は大きく変動した。
アフガニスタン紛争、イラク戦争…。
訳が、わからなかった…。
「だいじょうぶじゃないの?」
「人は…、だいじょうぶじゃないの?」
だんだんと自分の中に憤りや怒りがうまれた。
でも、誰に、どこに、ぶつけたらいいかわからなかった。
「だいじょうぶじゃないの?」
それを確かめたくて、ピースウォークや戦争反対の活動「WORLD PEACE NOW」(今も活動は続いているようです)にも参加したし、バッジを作ったりもした。
確かめたいことは、なにもわからなかった。
それまで、なんの迷いもなく、私は「愛があればだいじょうぶ」だと思っていた。なにがだいじょうぶなのか…さえも考えることなく、確信していたのだ。
でも、9.11の事件から、迷い始めた。
遠い、誰も知らない、自分の生活のずっと外で起こる社会的な事件と、自分の大切な人たちがいる生活。そこにどんな関係があるのか、そのとき初めて意識したかもしれない。
いまもなお、迷路のなかに私はいる。
空からみれば、かんたんにわかるのかな?
2件のコメント
創刊おめでとうございます!これからの益々の発展を祈ってます☆
創刊おめでとう!世界にはどうしても納得できない理不尽な悲劇や暴力があって、私もそういうものに直面しては、迷い続けてます。
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