2012-01-17
夜の森でかくれんぼ。心があったかくなるボードゲーム。
寒い冬にはこたつに入って、家族でのんびりするのが一番。
今年のお正月はまさに、家族でお鍋を食べ、
みんなでのんびりとボードゲームをしました。
そのゲームがとっても素敵だったので、今日はご紹介したいと思います。
その名も「森の影」ゲーム。
子どもも大人も、みんなで遊べるドイツ製のボードゲームです。
「すっごく面白いゲームがあるんだよ。」
と姉が取り出したのは、木や紙でできた、
シュタイナーでも用いられそうなシンプルなボードゲームでした。
まずは、ボード上の道以外の場所に、
木製のパネルでできた大小の木を配置します。
鬼さんを1人決め、残りはそれぞれ小人になります。
この日は義兄が鬼、姉、5歳の姪、そして私が小人です。
プレイヤーが決まったら鬼さんのキャンドルを灯し、
なんと、電気を消してお部屋を真っ暗に!
かくして、木影の「かくれんぼ」のはじまり、はじまり。
まずは鬼さんが目をつぶっている間に、小人が木の影に隠れます。
みんなが隠れたら、鬼さんがサイコロを振ります。
「さーーて、みんなはどこに隠れているかな?」
気配を頼りに、出た目の数だけキャンドルを動かします。
鬼さんは繋がっている道ならば、どこへでも行くことができます。
何度かして、私は鬼さんのキャンドルの光に照らされてしまいました。
つまり鬼さんに見つかってしまったら、小人はそこから動けなくなります。
動ける小人達は、木の影を伝って他の木に移動していくことができます。
キャンドルの灯りは実際にゆらゆらと揺れるので、
わずかな風を頼りに木を渡っていくこともできます。
動けなくなった小人の私を助けるために、
姉小人が同じ木まで影をつたって来てくれました!
動けるようになった私も一緒に協力しあって、
最終的に、小人達が同じ木に集まったらゲームの終り。
どきどきわくわくのかけひきで、この日は小人チームが勝ちました。
あるいは、全部の小人がキャンドルで照らされ、
みんなが動けなくなったら鬼さんの勝ちです。
このゲームのいい所は、なんと言っても、
誰か一人だけが一番になるのではないところ。
鬼さんか、小人たちかのきょうそうなので、
小さい子が負けて泣き出すこともありません。
実際、5歳の姪っ子も、最後まで一生懸命ママや私と相談しあって、
とっても楽しそうでした。
自然の素材でできていているのもまた、想像力をかきたてます。
やがて、ゲームが進むにつれ本当に森の中にいたみたいに、
優しい気持がふかふかと浮かんで来るんです。
鬼さんに聞かれないように、みんなでヒソヒソ話。
不思議な箱庭の世界へ、あなたも行ってみませんか?
「waldschattenspiel 森の影」
ワルタークラウル社
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