2013-09-25
夏の日の花火〜鎌倉、世田谷、大曲を訪ねて
暑かった夏が過ぎて、気づけばもう秋分を越えていた。
毎年、夏の終わりはなんだかさびしい気持ちになるのだが、
そんな夏の思い出をここにも書き留めておく。
夏と言えば「花火大会」だが、吉廣家は子どもの頃、家族で花火を
見に行く習慣がなく、そんな素敵なイベントが夏に開催されているのを
知るのは、ずいぶんと大人になってからだった。
一度だけ、父の生家がある岡山で、
ビルの屋上から花火大会を観た事がある。
夏の夜空に現れては消えて行く儚い花火への思いは、
あの頃感じたものと、今でも大差はない。
燃え尽きた灰が舞い散る中、
火薬のにおいと、身体の髄まで響く音を記憶の層に染み込ませる。
鮮やかで、眩しく、美しすぎる大輪の花火は、
誰にも捕まえる事が出来ない。
一瞬で消えてしまうから、ようく目を開けて、見ていたい。
この夏を、忘れないように、ずっと、忘れないように。
<7月の鎌倉の花火大会>
鎌倉の花火は、由比ケ浜から材木座沖300メートルのところに碇泊させた
船の上から打ち上げられるのが特徴で、
特に、水中に花火をぶっこむ「水中花火」が名物だ。
砂浜から観るので、どの場所も打ち上げ場所から近いのが良い。
打ち上がる花火の音が、
かつて鎌倉幕府の砦となった鎌倉の山々に反響するために、
ドスン、ドスンと迫力ある音が楽しめるのも、
鎌倉花火が人気の理由の一つらしい。
砂浜一面に陣取った地元の人たちが、和やかに花火を見物する。
砂浜からあがる歓声や拍手が、なんともアットホームな雰囲気で、
この花火がなぜ愛されるのかわかった気がした。
打ち上げ数は2500発、人出は14万人。
<8月中旬の世田谷区のたまがわ花火大会>
こちらは、友人宅の屋上で、
ポットラックパーティーを楽しみながらの鑑賞。
料理上手な大人女子たちの持ち寄り品に舌鼓を打ちながらの、
この上なく贅沢な夏の一夜。
世田谷区の花火は、情緒にあふれている。
たくさの花火が一気に打ち上がるスターマインには、
訴えかけて来るストーリーがある。
色使いや構成、タイミング、空間の使い方、
全てがデザインで、さすが東京なのである。
打ち上げ数は6千発。川崎市の多摩川花火大会と合わせて1万2先発。
人出は世田谷だけで37万6千人。
<8月下旬の大曲花火競技大会>
そして、ずっとずっと憧れていた花火大会に、
今年はついに行くことができた。
日本三大花火大会に数えられる、秋田県の「大曲花火競技大会」。
この花火大会が他と一線を画すのは、これが「競技大会」であるからだ。
花火師達が心血を注ぎ、魂を込め打ち上げる1つ1つの花火に、
気合いの度合いをひしひしと感じるのである。
ありがたいことに、桟敷の最前列で大会を鑑賞させていただき、
その迫力に度肝を抜かれる。
スターマインでは、視界の全面が花火で覆い尽くされて、
みな、興奮状態となる。
効果的に使われる音楽がまた絶妙で、
花火と音楽のタイミングは、ピタリと合っている。
火花の落ちるタイミングまで計算しつくした花火師の心意気に、
思わずため息が出るのである。
しばらくの間、そんな夢の世界から抜け出せず、
身体の中に花火が満ちていた。
打ち上げ数1万8千発。
大会が開催される大仙市大曲地区の人口が4万人であるのに対し、
人出は76万人。
珍しい、昼花火
大会終了後、対岸の花火師さんたちが赤いライトを降ってお別れをしてくれる。こちらの観客達もみんなペンライトを降って、感謝とねぎらいの気持ちを伝える。
【INFORMATION】
1stアルバム「The Cloudtails 」リリースツアー
2013 Autumn – 2014 Winter
2013年9月27日(金)名古屋valentine drive
2013年9月28日(土)豊田シティ・カフェ
2013年10月9日(水)中目黒 楽屋
2013年11月15日(金)名古屋valentine drive
2013年11月16日(土)尼崎BLANTON
2014年1月24日(金)春日井Cafe Comodo
2014年1月25日(土)金沢もっきりや
詳細: http://bit.ly/1aJGCzm
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吉廣麻子ソロライブ
10月27日(日) 稲村ケ崎 アトリエ水平線
11月13日(水)赤坂 アークヒルズカフェ
11月27日(水)品川 トライベッカ
12月3日(火)渋谷 WEEKEND GARAGE TOKYO
詳細:http://ameblo.jp/asako-bonvoyage/
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