2012-10-24
人生のチョイス〜フラとの時間に積み重ねて来たこと
フラの発表会まであと3日。今回の発表会で私は、フラを始めて丸4年で初めて、ずっと憧れていた「古典フラ(カヒコ)」に挑戦している。カヒコを踊るためには、練習はもちろんのこと、衣装を整えたり、ティーリーフを編んだりと、いつも以上に準備が必要で、この10月はまるごと、フラとの濃密な時間を過ごしている。
*古典フラの衣装と、頭につけるハク。
*身につけるハクなどはティリーフを割いて自分で編む。
先日の日曜日には、初めてカヒコを踊る人のための、「ひも通しの儀式」が行われた。スカートをとめる腰のひもを、先生がチャントを唱えて下さる間に、みんなで通すというもの。
フラを学ぶ上ではいつも、その意味を考えるよう導かれる。
「このひも通しを終えると、みんなは(フラダンサーとして、人として)、新しく産まれるんだよ」「だからこれまでのフラとのことや、フラの友達のことを考えながら、ひもを通してね」と、儀式の前に先生は皆を促した。
私のこれまでのフラとの時間は、けっこうダラダラとしたものだ。
フラを始めた最初の1年位は、基本のステップがなかなか踏めるようにならず、ましてやそれにハンドモーションを同時につけるなんて無理!ってな感じで、何度も挫折しかけたものだ。その度に心優しいアシスタントさん達は、あたたかい言葉をかけてくれた。
フラスタジオを率いるサンディー先生、私を教えてくださっているあゆむ先生はじめ、真剣にフラに取り組み、自分と向き合っている人たちはいつも輝いて見える。そんな先生や先輩たちを間近で見るたび、音楽に向かう自分と比べ、自分を叱咤したりもした。
私にとっては、ライフワークとしての「音楽」に対して、フラは一つの「習い事」であり、「音楽」と同列で考えることはなかなかできない。だから、レッスンの時間以外に精を出すことも少なく、レッスンでは自分だけがフリを覚えていないという、寂しい状況におかれることもしばしば。正直、あまりいい生徒ではないのだ。それでもなんとか、私のフラ生命はか細い糸でつながってきた。
フラを続けて来られたのは、そこから学ぶことがあまりにも多いからだった。いつもポジティブで笑っていよう、前を向いていようというフラの心も、自然とつながっているハワイのスピリットも、まだまだ知らないことだらけなのだ。
どうして、「ハワイ」という世界が、私の人生にやってきたのだろう?
今でもわからないけれど、それでも、
フラをやろうとチョイスした自分
辞めようと思った時に続けようとチョイスした自分
発表会に出るか出ないかすら迷っていたのに、
現代フラだけでなく、古典フラもやってみようとチョイスした自分
全部、間違ってなかったと思う。
そもそも人生の選択に、間違いなんてないのかもしれない。どちらを選んでも、それなりの答えがあるのだろう。でも今、フラの世界で学んだことについて、フラの世界で出会った人々について、砂粒位の小さなものが、少しずつ、ほんの少しずつ、積み重なってきたのだと、わかる。その世界に自分が属していることを、誇らしく思える。
そんなことを思い返しながらパウスカートのひもを通し終え、最後にみんなでチャントを唱え始めた時、思いがけず、涙が止まらなくなった。
私はこの先も、フラスタジオで出会う友達ほどハワイカルチャーに入れ込むことはなく、多分、見るからに「フラをやっている人」にはならないのだと思う。でも、フラはいつも、大事なものを私にくれる。親友だってくれた。フラを始める前より今は、ずっと心が強くなった。これから先も、ゆっくりゆっくり積み重ねていける。変わっていける。フラは、大切な友達だ。
そうそう、今度の発表会のテーマは、「Transformation-進化-」。フラとともに、進化し続けていく美しい人たちを、ぜひ感じにいらっしゃいませんか?
サンディーズフラスタジオ発表会
「Hō’ike 2012 TRANSFORMATIONー進化ー」
日時:10月27日(土)12:00開場 13:00開演
会場:昭和女子大学 人見記念講堂
料金: ¥6,300/小学生以下¥3,600(税込み・全席指定)
more information >> サンディーズフラスタジオ
*2009年のフラスタジオハワイ旅行で、ワイキキシェルでの発表会に向けたリハーサル。カピオラニ公園で、ダイヤモンドヘッドをバックに、踊る先輩たち。色とりどりのパレオに憧れた。
最後におまけショット。これまでのフラ人生でもっともフラガールらしい私。今年の逗子 亀が岡神社のハワイアンイベントで。なかなかどうして、衣装を身につければちゃんと、フラガールになれるではないか。
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