2014-04-25
大人の日本史①
最近、「日本の歴史」に興味が出て来た。子どもの頃はいくら教科書で眺めても興味などこれっぽっちもわかず、日本史も世界史も苦手な教科だった。ところが人は大人になると、何故か古(いにしえ)のことが気になり始めるらしい。まだ歴史のテストに答えるところまでではないけれど、好きな「史跡」が少しずつ増えて来たので、今回は(今のところ)好きな史跡ベスト3を考えてみた。
というわけで、、、
それでは発表します!ジャカジャン。
好きな史跡、心のベスト3、第3位は
和歌山県の「高野山 奥の院」。
おーーー(どよめき)。
高野山はご存知の通り、平安時代に弘法大師・空海が開いた真言宗の聖地で、比叡山延暦寺を開祖した最澄との確執の末、空海がここに真言密教の修行の場を作ったことは有名である。
高野山には徳川家や豊臣家などにまつわるお寺がたくさんあって、ひとところに今は100個以上もお寺があるので、高野山は「宗教都市」と呼ばれている。
小さなお寺が混在する中で、ひと際大きいのは、空海が真言密教の道場として建立した根本大塔。建物の中はまんま曼荼羅の世界になっていて、空海はここに、曼荼羅を具現化しようとしたと言われている。ここで修行をしながら、昔も今も、僧侶達は仏教の宇宙体験をしているのかな。
その高野山の端っこには戦国時代の超有名武将や大名などのお墓が20万基もある「奥の院」と呼ばれる場所がある。その武将たちは蒼々たるメンバーで、織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、伊達政宗、明智光秀、石田三成などなどなど、あげればきりがない程色んな方達が眠っている。かつては敵同士で諍いあった人たちも、皆さんけんかもせず、魂は安らかに鎮まっているのがわかる。
その理由は奥にある空海の御廟だ。地元の喫茶店のおばちゃんに聞いたところ、空海はかつて生きたまま、奥の院の御廟に入り、今でもそこで生き続けていると信じられている。正直、空海が今も生きているなんて初めて聞いたのでかなり驚いたけれど、弘法対師信仰においては、そう認識されているらしい。その証拠に、御廟前には今でも、毎日2回の食事が運ばれる儀式を行っている。しかも、835年に61歳で入定してからというもの、誰もその御廟を開けたことはないらしい。まさに、神秘の極地である。
奥の院の中は、なんとも言えない空気感だ。もちろん写真は、、、怖くて撮れなかったので、ググってもらうとして、、、言葉にするならば、この世であってこの世でない、異界との境界。生と死の狭間。得体の知れないものが潜んでいそうで、それでいて果てしない安堵が包んでいるような。あの静けさは、他のどの場所とも違う。とても不思議な場所。
所謂パワースポットには色んな種類があると思う。自然から発せられるエネルギーの濃い場所、伊勢神宮や江戸城のように風水的に作られるもの。そして、高野山奥の院のような、魂を鎮める場所。
なんだかガイドブックみたいになってきたけれど、すっかり長くなっちゃったので、2位以降はまた次回にご紹介しようと思います。
しかしこうなってくると、大河ドラマとかもっと見ておけば良かったな~と激しく後悔するな。歴史に興味ある大人の皆さま、ぜひ色んなエピソード教えてくださいね~。
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