2014-02-25
歌詞を書く
子どもの頃、本を読むのは嫌いだったが、歌詞を味わうのは好きだった。当時好きだった曲の歌詞は、耳コピして書き出したり(いわゆるディクテーションというやつだ)、”ワープロ”でタイプして、プリントアウトし、ノートに貼付けてコレクションしたりした。歌詞には「正しい解釈」がなくて、あいまいなまま投げかけられたり、あるいは投げかけもせず無造作に吐き捨てられたりする言葉があった。歌詞は大衆に共通の言葉として発せられることもあれば、作者が「誰かにだけわかる暗号」を意図することもある。どんなものにせよ、受け手は自由に歌詞を解釈することができる。それに、音と重ねた言葉は、目の前に色とりどりの豊かな世界を描き出してくれる。
自分で歌詞を書くことを始めたのは中学生の頃だった。見よう見まねで言葉をただ連ねたり、自作のメロディーに歌詞をつけることもあった。拙いけれど、今でもその歌はソラで歌うことができる。それから、ユーミンやサザンなどの既成曲に勝手に歌詞をつけることもあった。中学・高校生時代の歌詞ノートは大学ノート10冊分位になると思う。実際に今歌っている曲は1つもないけれど、言葉を綴ることは私にとってはとても自然な作業だった。歌詞を書くことが「好き」なのだ。
やがて歌を歌い始め、自分で歌うための歌詞や曲を作り始めた。歌詞を書くことは、心を引き出す作業のようだ。ただ言葉を連ねるだけではないから、言葉を探すために心の中をぐいぐいと追い込んでいくと、思いがけない感情に出会うことがある。時にはスラスラと言葉が導きだされて一瞬で完成してしまうこともあるが、時には心の奥の引き出しを開けてはその中身をいったん床にばらまいて、その中からパズルのピースを探すように一つ一つ拾い上げて音のリズムや音程の変化にあてはめながら言葉を選んで行く時もある。そうしているうちに、自分では意識していなかった感情にぶちあたったり、知らないうちに抱いていた感情に気がついたりすることがある。気持ちを言葉として吐き出すことで、不意に”傷ついたり”、”癒されたり”しながら、歌詞は完成していく。日記を書くことは心の整理になるというけれど、歌詞を書くことはそれ以上に、本当の心にたどりつかせてくれると思う。「音楽」はいつも、心にたどりつく術を知っているのだ。
そんな「作詞」の作業を、みんなでやってみようというワークショップをこの度開催することになりました。私が作ったメロディーに、みなさんがそれぞれの歌詞をつけるというワークショップです。あなたの心の中にある気持ちを引っ張りだして来て、世界に一つだけの自分の歌を作ってみませんか?はてさて、どんな歌が生まれて来ますやら。ただいま参加者募集中です。
ネイチャージャーニー カルチャー編
「心の声を聞く、魔法の作詞ワークショップ♪」
◎日時:2014年3月4日(火)19:00~22:30
◎会場:沖縄 伊江島 食の家 しまぶくろ
◎参加費: 3,500円(お茶&ミニライブつき)
◎ナビゲーター:
吉廣麻子(シンガーソングライター/The Cloudtails, Bon Voyage)
詳細は http://on.fb.me/1fOXDoB から。
【ライブ情報】
<The Cloudtails>
1stアルバムリリースツアー
◎2014年3月21日(金・祝)逗子 渚小屋※追加公演
http://kuromoncc.exblog.jp/i9/
◎3月21日(金・祝)自由が丘hyphen ※追加公演
http://r.goope.jp/hyphen
◎3月23日(日)春を味わう さくらライブ in 名古屋大須
Caffè Italiano 大須本店 Due
http://on.fb.me/1k6gW3N
<吉廣麻子ソロライブ>
◎2014年3月1日(土)「代官山モーニングカフェLIVE」
代官山蔦屋書店 3号館 2階 音楽フロア
http://tsite.jp/daikanyama/event/
◎2014年3月11日(火)渋谷WEEKEND GARAGE TOKYO
http://weekendgaragetokyo.jp
◎2014年3月15日(土)
朝倉弘平 個展「 黄 色 い 雨 と 青 い 火 山 」
ク リ エ イ テ ィ ブ カ フェ Kichi
http://on.fb.me/1o1WQoI
詳細は吉廣麻子オフィシャルブログ及びFacebookで。
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