2011-03-19
月の夜に
満月が近く、月のせいで、感情的になりすぎる。
でも今日、Twitterでいい言葉を聞いた。
『今、(岡本)太郎が生きていたらこう言うね。
「徹底的に絶望して泣け。そして新しく生まれるんだ、生きるんだ。」』
(美術家小沢剛さんのTwitter より)
西日本は今、どんな感じですか?
そして東日本は?
横浜市に住む私が、毎日ブログに地震のことばかりを書いて、
東京は被災したわけでもないのにと思うかもしれません。
でも、毎日数時間の計画停電
(しかも、停電するかしないかは、電気が切れてみるまでわからない)や、
買い占めによって、欲しいものが手に入らず、
トイレットペーパーを探して何軒もお店をまわって歩いたり、
ガソリンスタンドに何時間も並ばなければならなかったり、
帰宅ラッシュでぎゅうぎゅう詰めになりながら、電車を何本も待ったり。
こういう小さな苦労が積み重なって、
少しずつ歪が生じている現実がここにはあります。
さらには、毎日起こる余震から、
いつ大きな地震が来てもおかしくない、という恐怖が巣食う。
もちろん、被災地の方々に至っては、もっと大変な現実があります。
西日本ではこの首都圏エリアを滑稽に報道されているかもしれません。
私達が教科書でならったオイルショックや、
まるで戦時中さながらの、耐える日本人の図を、
今ならすぐに見つけることができる。
これは、夢じゃない。
TVで、気仙沼から仙台へ向う高速バスが、
今日から一日一往復出ることになったと言っていた。
降りてきた小さな女の子が、おばあちゃんと再会して、
抱き合って涙を流していた。
今4歳の姪は、大人になった時に、
この奇妙な停電生活を覚えているだろうか。
一瞬にして一変したこの日々のことを。
親が平穏な人生を子供に望む気持ちが、ほんの少しだけわかった。
でも人は、少しずつ慣れていく。
そうして、自分は自分のことに集中すればいい。
夢を持って、
希望を持って。
でも、その前に、
ちょっと泣いてもいいですか?
徹底的に絶望するんだ。
まぶしすぎるお月様が見ているうちに。
最後になりましたが、
東北地方太平洋沖地震で被災され方々に、心よりお見舞い申し上げます。
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