2011-02-27
子育て体験
「今日、あーちゃん家に泊まる」
の一言で、夕方から急遽、姪が泊まりに来ることになった。
お絵描きをして、工作をして、
夕飯を食べたあとに、
お風呂に入りたくないとごねて、私の方が言いくるめられ、
そのままベッドに入ったのが21：00だった。
そこから絵本を２冊読んで、
お姫様ごっこになって、
やっと寝たと思ったら、自分も服を来たまま寝ちゃった。
朝は6：57に起こされ、
朝風呂に入って、
朝食を食べた。
そのあとすぐにお山に遊びに行った。
いつも青空自主保育で山を縦横無尽にかけまわっているはずの彼女なので、
知らないお山は楽しいだろうと思って行ったのだけど、
私がお山を「公園」と言ったので、
彼女はブランコや滑り台のある公園を想像していたらしく、
「公園はどこ？」と、終始言っていた。
探してはみたもののその広大な緑地公園には遊具はなくて、
帰りに彼女は一言。
「いよいよ公園、見つからなかったね。」
お昼になったので、家に帰って昼食を食べた。
マクロのクッキーを作って、
お花の植え替えをした。
どちらも率先して働きたがる彼女。
興味のあることは、とことんやるのが、この年頃の子どもだ。
クッキーが焼けるまでの間は、
幼稚園姉妹ごっこと、野球兄弟ごっこ。
どちらも私がわがままな妹役に割り当てられる。
わがままなことを言うように、セリフまで用意してくれる。
そしてどうやら、「そんなわがまま言っちゃだめよ」と言いたいらしい。
ではお次は、ビデオでも観ようかな、と思ったその頃、
ママがお迎えに来た。
本人は、急にお別れの時が来た淋しさと、
唐突にママに会えた嬉しさと、
そしてママが約束していたおやつがすぐ出て来なかったことに混乱して、
なぜかだだをこね始めた。
多分、感情が３つ以上になると、もうわけがわからないのだろう。
それでも最後はママにだっこされて、嬉しそうに手を振って帰って行った。
バイバイー。
また来てね。
4歳の子どもは、どこまでも自由人だった。
夢中になったことは、お絵描きと工作、（なかなか上手い）
クラッカーを食べることと、
オオイヌフグリを一心不乱に摘んだこと。
そしてそのお花を、私にも分けてくれた。
今まで知らなかった一面を見せてくれた。
もりもりごはんを食べてくれて嬉しかった。
酒井駒子さんの「くまとやまねこ」と
星野源の「ばかのうた」は、
本当の意味で親子に染み入る作品と知った。
「くまとやまねこ」は食い入るように聞いて、そして没頭していた。
「ばかのうた」の「グー」は、あっという間に覚えてしまった。
きれい事過ぎない本音の歌詞、
ダイニングに流れる時間を満たす音、
小さな子どものいるファミリーにうってつけの音楽だ。
「○○はダメ」と言わないでいることが、こんなに難しいとは知らなかった。
何より、こんなに四六時中、他の人のことを考えて過ごすことはなかった。
初めての子育て体験は、それは絶え間なく忙しく、
「子どものいる時間は豊かだなあ」などと、
決して手放しでは喜べない貴重な体験となった。
世界中の子どもを育てているお父さん、お母さんたちへ。
親って本当に偉大です！
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