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2010-09-8
夫と私

今月のテーゼ「ひとりより、ふたりか?」を書き進めていたら、
話が膨らみすぎて、テーゼの範囲を飛び越えそうになった。
だから、最初のコラムのお題は、テーゼの続編です。

テーゼにも書いたけれど、私はひとりよりふたり派で、
もっと言うと、夫とは四六時中一緒。
仕事も遊びも、寝食も一緒で、
言ってみれば、夫は家族であり、恋人であり、親友であり
同志であってライバルでもある。

よく、「夫婦で一緒に仕事をするって大変じゃない?」と聞かれるけれど、
答えは「もちろん大変」です。
普段はあまり喧嘩をしないけれど、
音楽のこととなるとしょっちゅう言い合いになる。

そんな2人が長年一緒にやってきて、
最近出来上がって来た4つのルールを今日はご紹介してみます。

まずは一人の世界を尊重すること。
四六時中一緒だからと言って、ずっと同じことをしているわけではない。
特にクリエイティブに向かう時は、やはり一人の時間が必要だ。
邪魔をされたくない領域、というのが誰にでもあるから、
その時間を守り、尊重し合うことは、何よりも大事だと思う。

2つ目は、コミュニケーションをきちんととること。
夫婦はとかく、何も言わなくてもわかると思いがちだ。
電車で会話する初老の夫婦の会話を聞けばわかる。
「そんなこともわからないの」と、妻が言う。
私達も激しくそう信じていたけれど、やっぱり男と女は、
きちんと話さないと分かり合えない別の生き物ものなのだ。
わかってほしいことがあればきちんと説明をすることが必要だし、
男の人は意外と、そういうことを気づかない。
(外の女性がしてほしいことには気が付いたとしても!)

3つ目は、甘えないこと。
特に仕事を一緒にする夫婦には、甘えは禁物である。
もちろんオフっている時はいいと思う。
でも仕事の場面では、他人も家族も同じである。
よく、親子の(例えば)寿司職人がテレビに出たとして、
親方である親父は何も教えない。見て盗め、背中を見ろ、
そんな厳しさが、夫婦にも必要なのかもしれない。
しかし、これがなかなか簡単にはできないのが性である。

最後に、食事はできるだけ一緒にする。
これは家族の基本だと思う。
食卓に座り、「いただきます」を言い合う。
例えコミュニケーション不足になっていても、
ここで一時を共有できれば、大丈夫という安心感がある。

以上、偉そうに書き連ねたけれど、これができれば、そうとう尊重し合える
素敵夫婦になれると思う。
ただ、人間なかなかそう簡単にはいかず、我が家でも日々修行の連続です。

皆さんのおうち、あるいはカップルの「ルール」は何ですか??

ご意見・ご感想など、下記よりお気軽にお寄せ下さい。

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Asako Yoshihiro(The Cloudtails/Bon Voyage)
Asako Yoshihiro(The Cloudtails/Bon Voyage)

吉廣麻子(The Cloudtails / Bon Voyage)シンガーソングライター A型、蟹座。旅好き、B面好き。 2001年よりBon Voyage(ボンボヤージュ)ボーカルとして活動。2012年、アメリカン・ルーツミュージックとアコースティック・ジャズをブレンドしたThe Cloudtails(クラウドテイル)を結成。現在、ソロ活動にも力を入れている。 Facebook | blog

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