2014-11-25
私の愛聴CDたち
私は特に1950年代のジャズが好きです。
ここでも書いているように、ポール・チェンバースが好きで、彼の演奏が聴けるものを中心に聴いてきたからでしょう。飽きるかな、と思いきや、15年ほど過ぎましたがまだ飽きていません。
私の周りの先輩方は30年以上は聴いてる、という方もいらっしゃいますし、私もたぶん、死ぬまで楽しめると思います。
そんな私の愛聴CDをほんの一部、ご紹介したいと思います。私がジャズを聴き始めたころによく聴いていたもので、ジャズ初心者の方にも聴きやすいと思います。
・「Soul Station」ハンク・モブレー
Hank Mobley(t.sax)、Wynton Kelly (piano)、Paul Chambers (bass)、Art Blakey (drums)
*私の中では「キャー!!」っていう感じのアイドル的な1枚。一曲目の「Remember」から楽しいアルバム。全ての曲が楽しい。ハンク・モブレーを知らない方も多いと思うが、このアルバムはブルー・ノートが誇るハードバップの名盤と言っていいと思う。ドラムのアート・ブレイキーは日本でも有名なドラマーで、「モーニン」等の曲で有名な、ジャズメッセンジャーズのリーダーとしても有名。もちろんメッセンジャーズのアルバムも楽しめるものが沢山あるけど、ドラマーとしての演奏の中では、私はこのアルバムでのアート・ブレイキーが一番好き。
・「The Bridge」ソニー・ロリンズ
Sonny Rollins (t.sax)、Jim Hall (guitar)、Bob Cranshaw (bass)、Ben Riley (drums)
*Jazz Casualというアメリカの番組があって、その番組でのこのメンバーの演奏に完全にノックアウトされた。ジム・ホールのサウンドが抜群。ボブ・クランショーの腹の底にズシン、と響くベースも素晴らしい。テナーサックスとギターのサウンドはすごく相性がいいと思う。ピアノレスのサウンドを堪能できる1枚。バラードのWhere Are You、ビリー・ホリデイ作のGod Bless The Child、名曲揃い!
・「Sonny Side Up」ディジー・ガレスピー
Dizzy Gillespie (tp,vo)、Sonny Rollins、Sonny Stitt(t.sax)、Ray Bryant (piano)、Tommy Bryant (bass)、Charlie Persip (drums)
*続いてもう1枚、ソニー・ロリンズ絡みを。このアルバムはトランぺッター、ディジー・ガレスピーの名義のもの。2人のSonnyで「Sonny Side Up」。もう1人のSonny 、ソニー・スッティド、この人もまた素晴らしい。アルトサックスのアルバムが多いが、ここではテナーサックスを聴かせてくれます。1曲目の有名なスタンダード曲の「明るい表通りで」では、ディジーの歌も聴ける。この歌がまた、とってもいいんですよー。あったかい。すごく好きです。2曲目の「エターナルトライアングル」は私たちもよく演奏する「リズムチェンジ」というコード進行の変形みたいな曲なんですが、聴くととってもカッコイイんです。しかしこの曲は演奏するのが難しい曲のひとつだと思う。そして、3曲目の「アフター・アワーズ」というブルースの曲、このテンポが素晴らしい!!こんな風に演奏できる日がくればいいなぁ、と聴きながらほれぼれしてしまう。ちなみに、ピアニストのレイ・ブライアントとベーシストのトミー・ブライアントは兄弟です。
・「Milt Jackson Quartet」ミルト・ジャクソン
Milt Jackson (vib)、Horace Silver (piano)、Percy Heath (bass)、Connie Kay (drums)
*ジャズビブラフォンの代表的な1枚だと思う!!ミルト・ジャクソンはMJQというバンドでの活躍が有名かもしれない。このアルバムは、ピアニストだけがホレス・シルバーに代わった、変形MJQという感じのメンバー。だが、ピアニストが違うとこうも違うのか、というところも楽しめる。ミルト・ジャクソンは生でも何回か演奏を聴いた。まさに、生けるジャズ、という感じで、同じ空気を吸ってるだけでも嬉しかったのを覚えている。
・「Groovy」レッド・ガーランド
Red Garland (piano)、Paul Chambers (bass)、Art Taylor (drums)
*これぞピアノトリオ!という1枚。日本でもっとも有名なジャズピアノトリオのアルバムのひとつだと思う。めっちゃ聴いた。Cジャムブルースのポール・チェンバースの演奏はほんとーーーーーうに素晴らしい。全てのベーシストのお手本とも言えると思う。このトリオの演奏するアルバムは他に何枚かあるが、どれも好き。このコラムを書くのにいろいろ調べているうちに、レッド・ガーランドのCDを15枚分一気に聴ける、というCDを購入してしまいました。
・「All Night Session!」ハンプトン・ホーズカルテット
Hamptpn Hawes (piano)、Jim Hall (guitar)、Red Mitchell (bass)、 Bruz Freeman (drums)
*晩年の演奏はこのころの演奏とは全く違っていて、同じ人の演奏とは思えないくらいに変貌しているのだけど、このころ(1956年)のハンプトン・ホーズの演奏はブルージーでスィンギー。Sessionというだけあって、とてもリラックスしたムードの演奏になっていると思う。選曲も大好き。レッド・ミッチェルのベースもいい。後年の彼の演奏もとても好きです。特にチャーリー・ヘイデンとのDuoの「As Long There’s Music」というアルバムはおすすすめ。
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