2012-09-8
なんでベースなんですか?
「なんでベースなんですか?」
一週間に一度は聞かれる質問である。
ジャズの世界でもここ十年ほどで女性ミュージシャンが増えた。でもまだまだ女性ベーシストは少ない。確かにその質問は出てくるでしょう。私だってもしもお客さんの立場なら質問すると思う。
私は小学生の頃から鼓笛隊で打楽器を始めて、それからずっと打楽器を演奏してきた。大人になってからジャズを聴いて、何となく「ベース弾いてみようかな・・・」と思って、会社をやめてベースを習い始めた。
あんまり深く考えた事はなかったけど、ベーシストはけっこう大変だ。
高価だし(車が買える)、自分の背が低い割に(154cm)楽器は大きいし(190cm)、運ぶの重いし(20kg)、弾くのだって大変。見ればわかって頂けると思うけど、弦だってかなり太い。弾き始めた頃なんて毎日右手(弦を弾くほう)の血豆との戦いである。
何がよくてジャズベースなんか弾いてるのか。
ジャズに興味はあったものの、ミュージシャンになろう!と決意したきっかけになったアーティストがいたわけでもなく、最初はジャズを聴くのも「勉強」という感じが強かった。
多くの人がそう感じるように、私にとってもジャズという音楽は難しく、よくわからない音楽だった。
でも、ある日、突然、ジャズがもの凄くかっこよく聴こえ始めた。なぜだかわかりません。でも、全く違う世界に来たように、むちゃくちゃかっこいい音楽に聴こえてきた。そのとき、毎日聴いていたのは、Miles Davisの名盤、「Relaxin’」だった。聴けば聴くほど、どんどんかっこよく聴こえる。
ジャズの特徴は、大きく言うとスイングというリズム、インプロビゼーション(即興)にあると思う。同じ曲を演奏しても二度と同じものにはならない。楽譜に書いてあるものを演奏するのではなく、ミュージシャンは即興で演奏している。
大橋巨泉さんが「ジャズに名曲なし、名演奏あるのみ」って言っていたと思うけど、その通りだ。
そして、特徴的なSwing、4beatのリズム。
この2大特徴を支えているのがベースである。
ソリストが気持ちよく、どんどんかっこいいフレーズを演奏できるような「4つの音」選び。もちろんリズムもすごく重要だ。
どのタイミングで弾くか、どれだけ音を伸ばすか(ライブの最中は忙しくてここまで考えて弾いてる訳ではありませんが)。
この4beatが私は大好きなのだ。
とにかく1小節に4つの音を弾く。シンプル。でも、シンプルな事ほど奥が深い。
この深みにハマって、ベーシストを続けてるんだと思う。
ブンブンブンブン。
私が最初にはまったJazzのCD
左・Miles Davis「Relaxin’」(1956)
Miles Davis, trumpet / John Coltrane, tenor sax
Red Garland, piano / Paul Chambers, bass / Philly Joe Jones, drums
右・Paul Chambers 「Bass On Top」(1957)
Kenny Burrell, guitar / Hank Jones,piano
Paul Chambers, bass / Art Taylor, drums
2件のコメント
若林美佐さん、コメントもベース演奏姿も、まっすぐで、直球。格好いい~!!
ステキな生き方ですね。
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