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ブレない生き方道

2011-06-9
釣り人に学ぶ頚椎7番

 背骨。

 背骨の中の頚の骨は全部で7個あります。

 その第7番目の骨を頚椎7番と呼びます。顔を下に向けて手を後ろに回し、頚の根元あたりで一番出っ張っている骨が目安です。

 この頚椎7番、というよりも頚の根元と言った方がわかりやすいと思いますが・・・頚や肩コリと深い関係があります。

 いわゆる背中が丸く、顔(アゴ)が前に突き出てしまうような姿勢。

 顔が前に出てしまうということは、それを支えるために頚の根元が後方に移動するエネルギーが生じます。

 これは釣り人でイメージするとわかりやすいです。

 つまり、釣りで大物がかかった時、海の中に引かれる力を顔、つまり頭の重さ。

 それを支え引き上げようとする釣り人が、頚の根元です。

 大物を釣り上げようとする場合、釣り人は体が前に持っていかれないように体を後方に移動させます。

 このようなイメージです。顔が前に出れば、それが倒れないように頚の根元で支えるというものです。

 人間は、大体において、どこかが出れば、どこかが引っ込む、というような持ちつ持たれつの関係にあります。

 慢性的な頚や肩コリを抱えている場合、この頚の根元が後方移動しているケースは多々あります。

 この場合、それでは顔を引いて、良い姿勢を取ればいいのか?という事になりますが、良い姿勢を取ろうとして取れるくらいなら、最初から苦労はしません。

 なかなか動きの事を文字で解説するのは難しいのですが、一言で言えば“背泳ぎ”です。

 実際に背泳ぎしてもいいし、立って背泳ぎのような動きをしてもOKです。1分くらいですかね。

 うまく背泳ぎの動きが出せれば、頚の根元の後方に行こうとするエネルギーを軽減できます。

 鏡の前で横からの姿を見た時、顔が肩よりも明らかに前に出ているようであれば、また顔を引いた、いわゆる良い姿勢が辛い人は、やってみても良いと思います。

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Aiko Morita
Aiko Morita

森田愛子/治療師。体軸法インストラクター。治療やヨガ(体軸法)を通して自分の力で健康を勝ち取り、本来の輝きを取り戻していく女性を増やすこと、高校時代に得た“人は変われる”ということをぶれない信念で伝えていくことを使命と考え、渋谷鍼灸理学治療室を開設。10年に体軸法研究会を正式に立ちあげる。

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