salitoté(さりとて) 歩きながら考える、大人の道草ウェブマガジン

ブレない生き方道

2010-10-6
カラダの動きと感情の連鎖

 例えば、イライラしているとき・・・カラダの、特に手の動きは粗雑になります。逆に手の動きが粗雑な人は、常にイライラしている人が多い。

 これが動きと感情の連鎖。

 何かのきっかけで、動きと感情が繋がってしまうと、そのうちに動きによって特定の感情が誘発され、また特定の感情によって動きの質が変化します。

 先ほどの例で挙げると、イライラしていると手の動きが粗雑になる、手の動きが粗雑になると不必要に手が力む。手が力んでいる人は連動的に肘・肩・首などが力む(緊張する)、首が緊張すれば、連動してお腹も力み(緊張する)、首とお腹が力んだ動きは、呼吸を止めやすい。首・腹が緊張すると全身に緊張が波及する。

 つまり、不調体質の出来あがり!ということになります。

 その発端は、動きと感情の連鎖であることも多いのが現実です。

 つまり、時によっては人間は、人間としての生き方を変えないと、不調が根本的に治らないという場合もあるということです。単に背骨の歪み・骨盤の歪み・●●のコリなどといった結果論でしか身体を考えられないと後々に禍根を残します。

 私の気性は●●だから、というのも結構ですが、その場合のリスクや身体に与える影響というものも同時に考慮するのが大人の身体に対しての考え方というものです。

 心と身体、その間に“動き”というものを入れて考えてみると面白い事実が色々と浮かび上がります。

 ちなみに、特定の感情が起こったときに、その感情を体の動きに反映させないことができる人。要はイライラしても手や体の動きが粗雑にならない人、イライラしても体が力まない人。これが心身をコントロールするための条件の一つです。

 体操やヨガなどの“動く”ということは本来は“動く”ということを通して、そういった術を学んでいくものだと思っています。そのような視点で考えられている体操法は奥が深く、単に筋肉や関節といった“モノ”的視点でしかみれない体操は健康とはちょっと遠いかもしれません。

ご意見・ご感想など、下記よりお気軽にお寄せ下さい。

1件のコメント

体と心と動きが連動してるなんてあまり考えたことがなかったけど面白い YOGAしたくないときの自分の感情をさぐってみるのも面白いかも

by みっち - 2010/12/10 10:52 PM

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Aiko Morita
Aiko Morita

森田愛子/治療師。体軸法インストラクター。治療やヨガ(体軸法)を通して自分の力で健康を勝ち取り、本来の輝きを取り戻していく女性を増やすこと、高校時代に得た“人は変われる”ということをぶれない信念で伝えていくことを使命と考え、渋谷鍼灸理学治療室を開設。10年に体軸法研究会を正式に立ちあげる。

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