2011-05-29
そのプロセスから身体を読み解く
足腰は大切だ。
そんな事は誰に言われなくてもわかっていること。
身体を健全に保つためには自分の身体をコントロールできなければならない。その視点で身体を観てみると、足腰よりもコントロールが難しく、しかも非常に重要なところが存在します。
自由度、というワードで考えてみましょう。
自由度が大きいほどにコントロールは難しい。これは物の理屈ですね。
足元・骨盤・肩周り。
立位において、この3つで最も動きの自由度が高いのはどこでしょうか?
足元は地面との接地面である以上、自由度は少ない。
骨盤は足元ほどではないが、足の影響を受けやすく、これも自由度は限定的。
それでは最後に肩周り。
ここが最も自由度が高い、足の束縛を受けない極めて自由度が高いところです。
実は、この肩周りは自由度が高いという点から、非常にコントロール・制御が難しいところです。足腰は確かに大切、しかしこの肩周りのコントロールは現実的に最も重要なところであると言っても過言ではありません。
なぜならば、人間の不調サイクルの始まりの多くは手から始まると考えているからです。詳しくは過去の記事をご覧ください。
手から始まる体勢の不十分な動きは、手から肩を経由して体幹へと繋がってきます。
である以上、手からの動力のフィルターである肩周りという存在が体勢に与える影響が本当に大きなものです。その体勢不十分が足腰のアンバランスを生むことが多いのです。
これに先ほど述べた自由度の問題、さらには肩周りは呼吸による動きへの影響、という要素が加わってきます。
足腰を強くするためにも、実は肩周りのコントロールが必要になってくるのです。
私はいつも、大きな目で観た土台は、足元・骨盤・肩周り、という表現をしていますが、あまり言われていない肩周りを土台にしているには、こういった理由があるわけです。
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