2010-12-8
不調思考
新入社員がいきなり、いつになったら一人前になれますか?という質問をされたらあなたはどう感じますでしょうか?
慢性的な肩コリなどの不調に悩む方が「いつになったら治りますか?」という質問もそう・・・
答えは簡単「あなた次第」
この発想自体が“治してもらおう”発想。実は治らない原因だったりします。
「この治療効果は何日もちますか?」これもそう・・・
よく考えれば、そもそも前提がおかしい話です。不調が常、不調じゃないときが異常になってしまっています。
そもそも健康は自らの力で勝ち取るもの、もつ・もたない、などという発想自体が不調思考です。その思考をやめることが健康への第1歩だと思います。
もっと根本的な話をすれば“治る”とはなんだということ。
・とりあえず痛みが取れる=治る、なのか?
・痛みが取れ、数日間は痛みのない状態が続く=治る、なのか?
・未来永劫痛みがなくなること=治る、なのか?
現実的には“治る”という言葉に共通の定義などなく、多種多様。人によって解釈が違う、その解釈をベースに“治りますか?”と聞かれても、その解釈を聴かない限り答えようがありません。そしてその解釈は感覚的な場合が多いとも感じます。
だから治療の時に聴くのはあなたにとって“治る”とは具体的にどのようなことですか?ということ。具体的にお答えください。というような質問をします。
意外ですが、これを明確に答えられる人は少ないですね。つまりは“治る”ということがわからないままに“治りたい”と言っているということにもなります。おかしな現実です。治療以前の問題です。
話を戻しますが、自分が無意識的に使っている言葉自体が実は、不調を中心とした思考であることや自分自身でもよくわかっていないことが多いのです。自分ではなかなか気付けないものです。だから治療師がいて、必要だという考えを私は持っています。
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