2010-09-22
手の進化から注意力の退化へ
前回は、人間は手の進化によって何でも手でやろうとしてしまう。だから身体全体で動けなくなり、緊張体質になる、というところを話しました。
今日は、手の進化が引き起こす、また何でも手でやろうとしてしまう背景について少しお話を・・・
実は、注意力の退化という一つの現象が起きてきます。
注意力の退化とは、身体を動かすときに、その動く部分にしか注意がいかない状態を指します。例えば、手を使う場合、不調の多い方は手にしか注意が向いていない可能性が高くなります。
そうなると手以外のところが、注意の盲点となり、不自然な動きの原因となってしまいます。不自然な動きとは緊張する動き、緊張する動きはコリを作り、コリは歪みを作り、歪みが許容限度を超えると痛みになり・・・
やはり、身体全体で動くという感覚は大切です。身体全体に注意の偏りのない、注意が張り巡らされているネットワークを作ること。
精神面でも同じ、何かを見失うということは、見失っていない何かも同時に存在すること、要は何かに注意が執着してしまうから、その他を見失ってしまう・・・
心も身体も、注意のネットワークが大切だと言うことですね。
コメントはまだありません
まだコメントはありません。よろしければひとことどうぞ!
コメントする ※すべて必須項目です。投稿されたコメントは運営者の承認後に公開されます。