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悩む人

2018-05-5
ワークライフバランスって!?

今年は暇を味わうぞ、なんてこの間まで言っていたのだけれど、それはいわゆる余暇のつもりだった。ところがのんびりしていたら、余暇どころではなく仕事が減っていた!年末から年始にかけては例年撮影が少なくなる。それがここ数年は写真展などライフワークで忙しくしていたから、そこまで気にならなかったのだろう。

まあ良い。収入が減る分は支出を減らし、作品を作ったり、インプットの時間を増やしたりしよう。レギュラーの仕事の収入は見込めるから、何とかなるだろう。そう思っていたら、何やら雲行きが怪しい。当てにしていた撮影も今年に入り件数と頻度が減ったのだ。

フリーランス人生、常に波はあったのだけど、さすがにこれはまずいのではないか。2月の収入を後々計算してみると、平均の1/10だった。ライフワークに力を入れ過ぎて、仕事が疎かになっていたのだろうか。留守がちで、仕事を断ることも多かった。あるいは仕事が減少してくる年齢に差し掛かったのか。

忙しいと時間に追われ悩む暇もない。走り続ける日々に疑問を感じた訳だけど、そうだった、暇になればなったでストレスが溜まるのだ。このままでは気が滅入ってしまうと感じ、やっぱりもう少し外に出ることに、人に会うことにした。すると不思議なもので、徐々に仕事も増えてきたのだった。

ただ、一度思いの外暇な日々を味わったため、恐怖心からマイペースに仕事をする余裕がなくなっていた。依頼は全て引き受ける、睡眠を削ってでも根性で乗り切る!という駆け出しの時の気持ちがあっと言う間に蘇る。初心に戻ったとも言えるのだけど、しかし、そのペースを続ける体力は1週間で底をつく。全身に蕁麻疹が出る。もう無理は出来ない年でもあるのだ・・・。

夫の不調、親の入院も重なった。身内の世話も、自分自身に余裕がなければ決して出来ない。仕事、プライベート、ライフワークとライスワーク。後悔しない優先順位の付け方を覚えたい。

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疋田 千里
疋田 千里

ひきた・ちさと/1977年京都府生まれ 現在東京都在住。高校・大学と写真部。カメラマンアシスタントを経て2003年よりフリーランス。クライアントワークスとしてのポートレイトや料理撮影に加え、日常や旅先の光景を写真に残す。

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