salitoté(さりとて) 歩きながら考える、大人の道草ウェブマガジン

今日のsalitoteアーカイブ


09 02

風に吹かれて泉岳寺

昨日、東京出張の帰りにふと思い立って泉岳寺(港区・高輪)へ赤穂浪士の墓参り。小さい頃、歴史好きの祖母が色々語ってくれた話の中でも、とくにわたしが好んで聞き入っていたのが「殿中でござる、殿中でござる!」の忠臣蔵だった。なので、ここに来ると “嘆く瑶泉院、苦しむ内蔵助”でおなじみ(?)の「南部坂・雪の別れ」、堀部安兵衛「高田馬場の決闘」など講談口調の名調子で語ってくれた祖母の思い出がよみがえる。祖母直伝の「忠臣蔵外伝」の中でもとくにしびれた義勇の士といえば、堺の商人・天野屋利平の物語。利平は、大石内蔵助の依頼で討ち入り装束・武器(刀や鉈)一式を調達するも、お上の役人がやってきて仇討ち共犯の嫌疑をかけられ、発注人の名を白状せねば利平の長男を捕まえて打ち首にするとまで脅される。が、頑として口を割らず、男と男の約束を守り通した利平。武器を隠した長持ちの上にあぐらをかいて言い放った「天野屋利平は男でござる!」チャンチャン
そう、赤穂浪士が討ち入りを果たせたのは、天野屋利平の義理と人情あればこそ。江戸の町民も、今の町民も、世の人々がもっとも焦がれるものはといえば武士の気高き志と商人の才覚溢れる心意気。民衆が聞きたいのは「よっしゃ、自分も!」と腹をくくれる話であって、どじょうが金魚のまねしてどうするとか、そういうことじゃないんよなぁ(た)

08 30

夏の終わり

今年は海になかなか行けずにもんもんとしていた。この数日の風はすっかり「夏の終わり」を告げていた。「時間は自分でつくるもの」。フラの師匠の教えを思い出した。風、波、空…。身体はこの感じをひどく求めていたんだと、本当にわかった(う)。

08 26

新宿ゴールデン街

約15年ぶりぐらいの再訪。ゴールデン街が変わったのか、私が年を取ったからか、前のときよりも空気になじめた気がした。カウンターの向こう側の女性店主は「道」を知りたくて、合気道、弓道を習っているという。毎年、お遍路さんにも行くそうだ。彼女は絵も描く。その絵をみた隣の男性。「自由に描かれた絵をみると、安心する」。ああ、こういう東京、いいなあ(う)。
ただまりこ展
9/9(金)〜18(日)12:00〜20:00
ポルトリブレ 新宿三丁目駅すぐ

08 22

BlueHour
〜まほうのじかん〜

本サイトコラム「ふりだし」に登場いただいた新ユニット「BlueHour」のお披露目ライブに行って来た。涼しくなって、夏休みが終わるようなさみしい気持ちになっていたところに、むらいさんの透明感のある写真とAO AQUAさんの歌声は染み入った。そういう気持ちを愛おしむことって、しあわせなことなんだな。きっと(う)。

08 12

映画『失花(はねづ)の月』
公開記念トークイベント開催!

9月3日より河瀬直美監督の最新作『失花の月』が公開される。それに先駆けて8月20日(土)、21日(日)に開催されるトークイベントに行こうと思う。本作品は万葉集から想を得たラブストーリーだ。コピーには「明日、この日々が終わるとしたら 命、焦がしても、あなたに逢いたかった」とある。つい最近まで、自分でもサブいくらい夢見る夢子だったが、このところ、「恋心」というものに疑念がわいている。いい大人の男女の機微に触れてみたい。トークイベントには「愛より深い」関係を貫く樹木希林さんもゲスト参加される。
日程:
(1日目)日本人の文化、心意気〜朱花色の魅力〜
8月20日(土)13:30開場 14:00開演
ゲスト;吉岡幸雄(染織史家)、樹木希林(役者)、河瀬直美(映画監督)ほか
(2日目)今も昔も変わらない男女の物語〜万葉集をひも解く〜
8月21日(日)13:30開場 14:00開演
ゲスト:里中満智子(マンガ家)、穂村弘(歌人)、河瀬直美
場所:東京国立博物館
チケット事前購入制 1,800円(ユーロスペース鑑賞券付)
詳しくはこちら

08 10

芸術で語る3.11後の世界

ひと足早く、芸術の秋ニュース。9月16日より開催される舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョーF/T11』。3.11以降、自分たちが試されている現実の問いに、あらんかぎりの想像力で答えを探すF/Tシンポジウム。その豪華パネリスト陣の第一弾が決定。「知になるピープル」に登場いただいた宮台真司(社会学者)さんはじめ、中沢新一さん(人類学者)、津田大介さん(ジャーナリスト)など気鋭の論客が総出演。やっぱ、こういうのは、東京かぁ。(た)
11/9 (水) 19:00-21:00  テーマ:アート&ジャーナリズム&社会活動の地平線
高山明(演出家)、 津田大介(ジャーナリスト)、 中沢新一(人類学者) 司会:濱野智史(批評家)
11/10 (木) 16:00-18:00 テーマ:日本・現代・アート~「終わりなき日常」の断絶から 
黒瀬陽平(美術家・美術評論家)、宮沢章夫(劇作家・演出家・作家)、宮台真司(社会学者)他 司会:鴻英良(演劇評論家)

08 07

ワンヴォイス

8月6日より公開されている「ハワイアン・スクール・ソング・コンテスト」に挑む生徒たちを追ったドキュメンタリー映画「ワンヴォイス」を観た。以前、使用を禁止されたことがあるハワイ語で、意味をひとつひとつ理解しながらクラスメートとともに歌う。そのことによって、ひとりひとりが民族の、土地の、自分の誇りと叡智に気づく。私がハワイに強く強く惹かれるのは、失ったことを嘆くのではなく、かならず再生できると信じ、真摯に謙虚に創造的に取り組むんでいる姿を感じるからなのだ。それに改めて気づかせてくれた映画だった。日本の叡智を信じるためにハワイから学んでいるのだと(う)。

スケジュール等はこちらから。


08 02

最強の一人芝居フェスティバル

昨日銀行に行ったら、外貨両替コーナーの前に長蛇の列。みなさん、夏を楽しんでるようで、うれしくなりました。私も負けずに☆ さて、本サイト連載「ふりだし」に登場いただいた福山俊朗さんが出演する「最強の一人芝居フェスティバル」東京公演が今週末、こまばアゴラ劇場で催されます。このフェスティバルは5年間続けられているらしく、東京公演では、これまでの60本の中からベスト10作品が上演されるそうです。夏イベントのひとつにぜひ!(う)

最強の一人芝居フェスティバルはこの夏、全国横断ツアー開催されます。
詳しくはこちら

東京公演の日程は
8/4(木)〜7(日)@こまばアゴラ劇場


07 24

納涼におすすめ〜「ガリレオの空」

また日本の夏が戻ってきた。このところ、去年リリースされたBon Voyageの「ガリレオの空」を聴いている。彼らのPV撮影に同行させてもらったのだけど、倒れそうに暑い日だったのに、彼らの音楽がかかると夕方の風に吹かれたように涼しく感じられた。音楽は納涼の効用もある(う)。

ちなみにそのPVはこちら


07 20

上手な休み方

台風のおかげでいく分涼しい。日本人は暑くても寒くても、いつもと同じようにめいっぱいがんばる働きものだけど、けっこう、気温にカラダを合わせていくのって大変なことだと思う。たまには動物を見習うのもいい。ゆったりごろ〜ん(う)。

07 18

海の日

朝起きたら、「なでしこジャパン」優勝のニュース。スポーツは、にわかには強くなれない。あきらめず、積み重ね、微細にまで、時間をかけたことが、結果になる。みんな、そのことをよ〜くよく知ってる。すごいなぁ〜。そんな今日は海の日。「うみは ひろいな おおきいな つきはのぼるし ひはしずむ」。今日もいつも、海はひろくておおきい(う)。

07 15

むらいさち写真展「voyage」

夏はイベントが多くて毎日がワクワクする。神宮前に新しくオープンしたばかりの「海」をテーマにしたカフェ「mal di mare」でむらいさち氏の写真展「voyage」が開催中だ。彼(名前から女性と思うけど、男性です)とはHULA友でシンガーであるAO AQUAさんの紹介で知り合った。会うといつも夏休みの宿題を一緒にやっているような気分になる。今回の写真展は「船旅」がテーマ。海に行きたくなることは間違いない(う)。

期間:7/15~8/31
場所:mal di mare(マルディマーレ)
東京都渋谷区神宮前3-27-23 Uビル2F


07 10

SPARKLING MOMENT!

関東地方も梅雨明けして空が眩しい。先週金曜日から渋谷のSUNDAY ISSUEで開催されているMOVIE EXIBITIONに行った。伝統あるシングルモルトウイスキー「ザ・マッカランファインオーク」のハイボールにインスピレーションを受けて生み出された8組のアーティストによる映像作品が上映されている。参加者のひとりsaiさんは、salitoteメンバーBon VoyageのアルバムジャケットやPVも手がけてくれたフォトグラファー。saiさんの夏の儚さと透明感のある映像が気持ちよかった(う)。

期間:7月14日(木)まで
会場:渋谷SUNDAY ISSUE


07 08

魅惑のアジアンフード

土地の気候と食べ物は深い関係にあると、この季節は特に思う。日本の素麺もいいけど、エアコンもないような蒸し暑いアジアのマーケットでみかける屋台のフードに心惹かれる。…でも、この写真はドライでカラっとしたハワイのチャイナタウンで撮影したものですが(苦笑)…(う)。

07 07

七夕

今はネットや電話でいつでもすぐにリアルにつながれるけれど、意外とメールや電話をしていなくても、大切な人のことを気にかけていると、相手の様子がなんとなく感じ取れたりする。1年に1回しか会えなくても、きっとふたりは大丈夫なんだろうなあ。若い頃はそんなこと、考えられなかったけど…。七月の夕べ、みなさんの願いが叶いますように(う)。

06 28

グリーンカーテン

3月に引っ越してから、いいカーテンが見つけられずに植木を置いていたのだけど、流行りの「グリーンカーテン」といえなくもない!?(う)


06 27

時間の止まったデパートの屋上

電池の切れた時計の交換をするため、渋谷の某デパートへ行った。食品売り場はよく利用するが、めったに上のフロアへ行くことはない。時計売り場のある最上階では、お中元の受付もしていた。お客さんより、断然、店員さんの数が多い。手持ち無沙汰におしゃべりしている。そのまま屋上のプレイエリアにつながっていた。東京のど真ん中の屋上は…時間が止まっていた(う)。

06 23

ハッピーアワー

ハッピーアワーの効能。飲み代が安上がり。普段通りの1日もスペシャルな気分になる。夜が楽しい。早く寝て、早起きできる。この夏はハッピーアワーをもっと楽しもうっと(う)。

06 22

夏至

今日は夏至の日。いちねんで一番昼が長い日、東京では32度を超える真夏日になりそうだ。昨日お会いした方の会社はサマータイム導入で、16:30には終業するそうだ。長い一日、お気に入りのカクテルをおともに、空を見上げ風を感じでハッピーアワーを過ごしたい。写真はハワイ島のマウナケア山頂からみたサンセット。なんとなく、、(う)。

06 17

“Children of the Rainbow”

連載「ふりだし」に登場いただいた自然写真家・高砂淳二さんの新しい写真集“Children of the Rainbow”を中心にしたハワイの生き物、風景、虹などの写真展が開催中です。

「想像より、おもしろい。ハワイ」展  
~自然写真家 高砂淳二が伝えるハワイ~
期 間 6月17日(金)~6月29日(水)
場 所 東京港区ミッドタウン・フジフイルムスクエア
*6月18日(土)
元ミスアロハフラ・ヘアラニ・ユンさんを迎えてのフラ・ショー:13:30~、15:00~ 
*6月25日(土)
高砂淳二 X 山下マヌー・トークショー
14:00〜15:30(開場13:30〜)
参加方法:事前申込制。Tel:03-6271-3350(10:00 ~18:00)
※高砂淳二さんは、連日会場にいらっしゃるそうです。


06 14

ライトアップ

毎日のように自転車で通る都島・銀橋からの眺め。とくに祭りでも何でもなく、このライトアップ感。
平素から灯り化粧に照らされた桜並木に辺りのラブホとドンキ・ホーテのネオンサインが絡み合い、おまけに水上バス・アクアライナーがギンギラギンにどや!と織りなす光と水のイルミネーション。
節電の夏には、この光景もなくなるのかどうか・・・いや、たぶん、大阪のことやから、大川住人のホームレスにLED電球支給とか、提灯行列させるとか、輪番たき火とか、普通ではありえない方法で、死にもの狂いで輝いてそうな気がする。(た)

06 13

ノルウェーのチーズ

友人のジャズベーシスト・若林美佐さんからノルウェー土産のチーズをお裾分けしてもらった。ノルウェーにしかないという手前左の茶色いチーズはカラメルの味がして、食べ始めると止まらなくなる危ないチーズ(笑)。彼女はあるご縁からいくつかのノルウェーのジャズバンドの日本ツアーをサポートしていて、今回、ノルウェーから直々にジャズフェスに招待されたそうだ。「誰かがちゃんとみてくれている…」それはほんとなんだなぁ。平川克美さんに教わった「贈与」もこのことだ(う)。

06 08

たかはしじゅんいちさん写真展
「内観の刻ー序」

本サイト連載インタビュー「ふりだし」にもご登場いただいた、フォトグラファーたかはしじゅんいちさんの写真展が開催中です。華道家が生きた花を活けるように、人を『いける』感覚で撮った作品を手すきの和紙でプリントしているそうです。

「内観の刻」序

会場:新宿高島屋10階美術画廊
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
会期:2011年6月8日〜2011年6月20日
時間:10時〜20時(6月11日と6月18日は20時30分まで。最終日16時まで)

Artist Talk
2011年6月12日 17時~


06 05

いちばん好きな公園

数年ぶりに井の頭公園のペパーミントカフェへ。並んでいる人がいたけれど、大道芸を見ながら待つ。駅からの通りにある店も、公園もほぼ変わってなくて懐かしい。たぶん、この先もずっと変わることのない、いちばん好きな公園(う)。

05 30

初・ハイビスカス

今年はじめてのハイビスカスが咲いた。真っ赤な花が空に向かっている様は、見ていて気持ちがいい。ハワイでロミロミの先生からハイビスカスの花を食べると、女性のカラダの調子をよくしてくれると教わった。その土地に伝わる話は興味深い(う)。

05 27

ヤギ、ブーム?

続いて愛媛の写真。かのノーベル文学賞受賞者・大江健三郎氏の出身地でもある内子町の日曜市に行くと、山羊が2頭いた。子どもたちは我先にと葉を食べさせていた。本サイトメンバーのイシコ「ヤギと子供と男と小屋と〜世界一カッコいいヤギ小屋を作ろう〜」というプロジェクトをやっている。「ヤギブーム?」とtwitterでつぶやいたら、同じくメンバー麻子が「日本の田舎にはヤギがいるもんだ」って。そうなのか〜(う)。

05 25

みかんの花

愛媛に帰ると、みかんの花が満開だった。「みかんの花が咲いている〜♪」頭の中をこの童謡がずっと流れている。ついこの前まで、東京に住む町でもジャスミンの花が咲き乱れて、道を歩くとふいにあまずっぱい香りに包まれていたけれど、みかんもそれに似ている。花に近づいてよくみると、早いものには小さな小さなみかんの子どもがついていた(う)。

05 21

リニューアルしました!

salitote(さりとて)、リニューアルいたしました。好評いただいているインタビュー「知になるピープル」はバックナンバーを表示しています。まだご覧いただいていない方も、ぜひご一読いただけますと幸いです。新連載「ふりだし」「発見!ぐるぐるLOUNGE」は偶然にも、ご縁のあるイラストレーターさんのご紹介です。今後ともsalitote(さりとて)をどうぞよろしくお願いします。

05 20

お詫び:メンテナンス中につきご容赦ください。

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。ただいま本サイトはメンテナンス中につき、レイアウト崩れやリンク切れなどの状態となっております。見にくい箇所などがございますことをお詫び申し上げます。正常に表示されるまで、もうしばらくお待ちくださいますようお願い致します。

05 18

プチリニューアルします!

いつもご覧いただきありがとうございます。歩きながら考える大人の道草Webマガジン[salitote(さりとて)]は今月20日にプチリニューアル予定です。ご好評いただいておりますインタビュー「知になるピープル」にはノンフィクション作家・佐野眞一さんにご登場いただきます。お楽しみに!