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生まれ順メモリアル

真ん中っ子(中間子)ストーリー


今回、コメントをお願いした方の中に「真ん中っ子」が1人もいなかったことに、原稿を書く段階まで気づかなかったのは、失念だった。何ともお恥ずかしく申し訳ない限り。しかしながら、この、なぜかうっかり見落としてしまうポジショニング。そこに「中間子」ならではの存在感を思わされるという皮肉な結果に思わず苦笑してしまった。
とはいえ、わたしは昔から「中間子」と相性がいい。
少女時代から青春時代、つねに一緒にいた親友は揃いも揃って中間子。わたしが彼女たちの何が好きかと言えば「人に迷惑をかけまい」「人に心配をかけまい」と自分のことは自分でする自立心が旺盛なところ。それにどんな人ともそれなりに上手く付き合える、腹芸ができるところ。誰とでも合わせられる柔軟性は、好き嫌いが激し過ぎる自分にとっては「すごいな」と思える美点である。

真ん中っ子(中間子)ストーリー

なので、「甘えさせるのも甘えるのも上手。どんな人とも合わせられる」中間子的特性は、とても共感できる。そして何より、家族、学校、職場などあらゆる人間関係に対して、何かと「不平不満」が多いのも、笑いながら頷ける。これはわたしの知る限りだが、中間子の彼女たちの「不平不満」はただ聞いてほしいだけのようである。
「そんなにイヤなら辞めたらいい」「そんな相手とは別れたら?」と決断を求めるたび、いつも彼女たちに言われることがある。
「どうしたらいいのかを聞きたいわけじゃなく、ただ聞いてもらいたいだけ」なのだと。自分がどうしたいのか、何を求めているのか、思っているのか、親に気にかけてもらった「覚えがない」という彼女たちは、自分の気持ちを聞いてもらえたことに自分なりの決着を見る。だから急激な変化や自発的な変革は求めない。むしろ、ちょっと自分の体勢を変えたらこの板挟みもラクになるかもと、板挟みありきで物事を考える。まさに中間管理職に通じるやるせなさ。いつも新幹線や飛行機で真ん中の席になると思い至る「真ん中の悲哀」である。不平不満が出るのも致し方ない(笑)
中学の修学旅行のとき、布団と布団に挟まれた真ん中に誰が寝るかじゃんけんで決めようということになった。そのとき「いいよ、わたし真ん中で。人に挟まれた方が落ち着くから」と率先して挟まれてくれた友だちがいた。言うまでもなく、彼女は3人姉妹の真ん中だった。

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3件のコメント

やりたいことしかやらない、どこかへらへらしている、一生のお願いを何度も使う、約束をする責任感が嫌い…etc
すべて当てはまってる私はB型末っ子です。
最低すぎて笑えるなあ・・・なんか、みなさん迷惑かけててすみません(´・ω・`)

by kmy - 2010/12/14 1:43 PM

器が小さく大丈夫じゃない男性の方が落ち着くってことは、ダメな男好きなのか? 小さい頃は「おにいちゃん」「おねえちゃん」に憧れたなぁ。とくに、くらもちふさこ漫画「東京のカサノバ」。かっこいい兄貴が2人いるターコのポジショニングが羨ましいのなんのって(笑)小さい方の兄「ちいちゃん」は、まさに福山雅治イメージ。

by Ritsuko Tagawa - 2010/12/14 2:46 PM

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