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それでも仕事を続ける理由

私自身もそうなのだが、なぜ仕事をするのかというと、そういう性分だからとしか言えなかったりする。会社を辞めたいと転職したことは何度もあるが、この仕事をやめようと思ったことはない。
はっきりいって、仕事をするたび、辛さ、キツさ、情けなさ、割り合わなさを噛みしめる日々である。仕事が好きか嫌いかと問われれば、私は迷わず「嫌い」と答える。でも、手放せない。やめられない、止まらない。ほとんど性癖に近い域で、やっぱり「好き」ということなのか…

やっぱり、仕事が好き

「自分でお金を稼ぐことは自由を手に入れること」。これは漫画家の西原理恵子先生の名言だ。小学生の頃、ふがいない父と離婚できない母を見て、女も「経済的な自立」が必要だと悟った。かくして、私は働く女の人になり、26年間ず〜っと働いている。はっきり言って、もう体力的にはきつい。では、なぜ働くのか?たぶん鮪みたいに、泳ぐのをやめたら死んでしまうのだ。自分を必要としてくれる人がいて、それに応えられるのは幸せなことだと思う。そういう意味では専業主婦も同じだけれど、社会とダイレクトにつながっているという点が大きな違いだ。きっと「社会に役立っている」ことを実感できる時に、エンドルフィンが分泌してしまうタイプの人種なのだろう。結局、つきつめると仕事が好きってことで、今日も理不尽な案件と格闘している私である。

シナモン 48歳

仕事によって、くっきり見せつけられる自分。

仕事を辞めてしまうと、今の私には何もない。そのことに気がついて、ちょっと焦った。といっても自営自由業の私は、生活と仕事がリンクしてるので、まあそんなもので良いのだろうけど。仕事を続ける理由は単純に辞めようと思った事もなく、結婚や出産などで、辞めないといけないとゆう事態にも見舞われなかったから…と、ますます焦ってきたけれど、看護士として定年まで勤め上げた母を見て育ったせいか、働くことはごく自然なことなのだ。
ただひとつ言えるのは、仕事によって自分と言う人間がくっきりしていく。恋愛や趣味においても言えることだけど、こと仕事では、より自分の人間性が出てしまうので、取り返しのつかない痛い失敗から、至福の達成感まで様々なことに晒されつつ、もう少し先まで行ってみようと思ってしまう。出来れば死ぬ時まで何か仕事をしてたいと思うけれど、その時に今よりもっともっと自分がくっきりしてれば、人生大成功…かな。

44歳 半熟玉子

仕事は自分を育てていく自己実現の場。

仕事は、自分と向き合い、自分を育てて行く場所として、ずっとつきあっていきたい存在です。働かない選択肢は考えられないなぁ。たとえ子どもができても。今の仕事をしていなければ、もっとヘタレなまま人生を終わっていくと思う。

36歳 あしゃこ
ここで「さりとて」的にはフレッシュな31歳新米ママのコメント。母として必要とされる喜びと仕事で必要とされる喜び、同じ必要とされる喜びでも、どうやら感じられる所が違うみたい(笑)

仕事をしている自分が一番好きなのかも…

今、一番私が頭を悩ませてる事。出産をしてから、夫は「家にいれば?」と言ってくれるが、それでも8ヶ月の赤ちゃんを預けて仕事をしている。
本当に、なんで私は仕事を続けているのだろう。
最近分かったのは、一番わかりやすく「自分を必要とされてる感」を感じられるから。でも、それも変か。だって子どもこそ私を必要としているのだから。でも、なぜ1日中、一緒にいる事を選ばなかったんだろう?やっぱり仕事が好きで、仕事をしている自分が一番好きなんだろうな。(息子、ごめんね。愛してるよ)

31歳 母ウメ

あなたの“それでも仕事を続ける理由”を教えてください。

1件のコメント

それでも、仕事を続ける理由。社会から取り残されたくない。いろいろな人と出会いたい。必要とされたい。一緒に働いて良かったと思われたい。必死な自分でいたい。心から疲れた~っていいたい。それがあって初めて自信を持って稼いだ~って言いたい。それが私の理由。

疎外感ほど虚しいものはないから

by なむなむ - 2015/07/10 8:15 PM

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