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それでも仕事を続ける理由

続いて、自分にとって譲れない何かがあるからこそ、一生続けていきたいからこそ、悩み迷える道の途中から…

先は見えなくても、続けたい自分がいる。

20代前半から43歳まで、随分長い間仕事を続けてきました。グラフィックデザインという特殊な世界なのもあって、デザイン表現の技術向上はもちろん、最近ではコンピュータへの対応まで、日々、様々な課題が押し寄せてきます。でも、いつまでも現役デザイナーというわけにはいかず、次への方向変換・ステップアップに頭を悩ませる日々。仕事はつねに私を悩まし、落ち込まし、体力を消耗させます。でも同時に、私を精神的にも救ってくれる。
結婚していた時も、離婚の際も、仕事が金銭的にも精神的にも私を救ってくれました。たぶん、この仕事が好きで好きで仕方がないのだと思う。だから死ぬまで仕事するんだろうな。でないと何の目標もなく、死んだも同然だから。とはいえ、まだ次に進むべき方向は見つからず・・・  笑えるぐらい先が見えないけどね(笑)

43歳 ゆーちん

たとえ食べていけなくても、続けていく。

私の「仕事」って何だろう?仕事は何ですか?と聞かれれば、便宜上「ミュージシャンです」と答えている。でも、それだけで十分に生活できているわけではないので、食べるために働いている、という感覚はない。ちゃんと稼げていないということは、自分に向いていないということか、と考えることもある。でも、もしそうだとしてもあきらめたくはないんだと思う。この先何年後、何十年後にはきっと今の自分が想像してなかった自分がいるに違いない、と思っているのかも。実際、10年前には自分がプロのミュージシャンになっているなど想像もつかなかった。だから食べていけなくても、これからも続けていくのだろうと思う。いろいろ副業をしながらでも、音楽を続けるために。体力的にキツいものはあるけれど…。

39歳 misa
ひと言で仕事といっても、その業種ジャンルによって「続けていく」ためのステップアップの方法や将来めざすべきポジションは様々であり、正社員かフリーランスか自営業か経営者か、働き方によってもそれぞれ「仕事」のとらえ方も異なる。たぶん、10億あっても仕事は続けるという人の中にも、今の会社で、職場で、となるとまた答えが違ってくるのかも。

仕事は楽しい、でも会社となると…

そもそも仕事自体は私にとって趣味みたいなもので、つらい事もあるけど、ものすごーい楽しい気持ちにさせてくれるしお金まで頂けてありがとうございます~って感じです。だからもしお金があっても辞めない理由は、単純に楽しいからです
ただ、仕事についてはそんな風に思っているけど、これが会社となるとちょっと答えが変わるかな。基本的に怠け者の私は、もし会社にでも行かなかったら何もしないで家に引きこもると思う。会社に行くことを自分に科すことで、義務的に外に出て人と会い、適度な刺激を受けられるから会社に属すことを選んでいるのかもね。

40歳 会社員
どんな仕事・職業であっても、この先ずっと続けられるか、いつまで必要とされるのかはわからない。そんな先のことなど考えず今に集中できる人もいれば、考えたら進めないから考えないという人もいる。私などは、いつ見ても不安で不安でみっともないタイプなので偉そうなことは言えないが、このモヤモヤとうっとうしい不安は、いよいよ選択肢がなくなっていく過程に発生する霧のようなもので、それを晴らすには、これしかない、やるしかない「自分の一本道」を自覚するより他ない。ということは、「不惑の四十」とは、自分の道を信じる覚悟を持ちなさいという意味での「惑わず」なのではないか。つまりは、それだけこのままでいいのか、今まで何をしてきたのか、やってきたことは間違いだったのかという当惑、困惑、疑惑が立ちこめる年代だからこその不惑、「惑うなかれの四十」なのではないか。
ここまできたら自分の道には迷わないが、果たしてこの道がどこまで続いているのか…そんな不安を引きずりながら、とにかく「続く」と信じて、先を急ぐしかない。この仕事を続けたい、あきらめたくないのであれば。

あなたの“それでも仕事を続ける理由”を教えてください。

1件のコメント

それでも、仕事を続ける理由。社会から取り残されたくない。いろいろな人と出会いたい。必要とされたい。一緒に働いて良かったと思われたい。必死な自分でいたい。心から疲れた~っていいたい。それがあって初めて自信を持って稼いだ~って言いたい。それが私の理由。

疎外感ほど虚しいものはないから

by なむなむ - 2015/07/10 8:15 PM

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