2010-09-15
はい、ベビーブーマーです。
確かに多かった。
どこへ行っても同世代の子供が溢れかえっていました。
当然そのころはそんなブームなど意識したことも無く、その状況が当たり前
であり、疑問など感じたことも無かったのですが。
いま考えると、現代の子供たちのまわりには有りえない境遇が色々とあった
ように思います。
私の生まれ育ったところは典型的なベッドタウンで、クローンのように同じ形
をした団地が整然と立ち並び、中心のポッカリと空いたところに母校(小学校)
が佇んでいました。
今とは全く比較にならないのがその生徒数で、当時1学年で10~12学級
はありましたが、母校のHPで確認してみると現在は3学級しかないとのこと。
(それよりもHPが存在していたこと自体に驚いたけど・・・)
その数の多さゆえに、身の回りで常に繰り広げられていたのは、良く言うと
「競い合い」、悪く言えば「奪い合い」でした。
例を挙げると、
○ 休み時間にグラウンドで遊ぼうにも、空きスペースが無い。
○ 放課後に公園へ行っても同様で、遊具類は順番待ち当たり前。
○ 近所の小さな駄菓子屋は、いつも混雑して店内に中々入れない。
○ 模型店に行っても、人気商品(ガンプラ) が常に売り切れている。
○ 習い事が盛んで複数掛け持つが、どこも定員オーバー状態。
○ 公文に行っても、テーブルが空いておらず縁側に座って暗算する。
○ スイミングスクールで泳いでいても、蹴られまくられ蹴りまくる。
○ ボーイスカウトでも隊員数が多すぎ、隊長が名前を覚えてくれない。
○ みんな仲良くと言われても、数が多すぎてなりきれるわけがない。
○ 校内でもそこかしこに派閥が生まれ、それぞれ勢力拡大に邁進する。
○ 最大派閥の勢いは凄まじく、人気者(スポーツ万能タイプ) を囲い込み、
弱小派閥を片っ端から吸収する。
など、どれもブームならではの現象だったのかなと。
子供ながらもそんな競争社会の中で、必死にもがいていました。
気を抜くと、その絶対的多数の中にズブズブと埋もれてしまう感覚も、
すでに低学年の頃には味わっていたように思います。
最初は不安に感じることも、その居心地のよさですぐに忘れてしまう。
自分は違うと思いながらも、まわりから外れてしまうことが一番コワくなる。
その頃に染み付いてしまった感覚を拭い去るにはかなり苦労しました。
って、拭い去れたかのように言っていますが、実際はどうなのか・・・。
まだ肩まで浸かって・・・いや、首までは何とか出せたぞ!と考えとこ・・・。
2件のコメント
たしかに休み時間のサッカーは砂場がゴールと決まっていたけど、
各クラス、各学年のゴールキーパーが同じゴール内(砂場)で4人も5人もひしめき合っていた気がするわ。飛んでくるボールもどこのチームか良く分からんながらも、みんなが若林君になりきり、キーパーは軍手とキャップはお決まりやったことを今思い出しました。客観的に見ると、サッカーではなく、かなり新しいスポーツやったような気がする。
千手観音かのごとく神懸かりプレーを連発してたんでしょうね。。 ちなみに僕は日向くんばりに両袖を常に巻くってました。
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