salitoté(さりとて) 歩きながら考える、大人の道草ウェブマガジン

テス

大人になった今想う、本当の友だち

いきなりですが「あなたには本当の友だちがいますか?」と訊かれたら、どうでしょう。ぱっと友の顔を思い浮かべて「いる」という人もいれば、「本当の」という言葉にはたと考え込む人もいるかもしれません。「今月の考えテーゼ!」は、何をもってして本当の友だちなのか。一生変わらない友情はあるのかないのか。Facebookやmixiなど、その気になればオンライン上で何十人、何百人と友だちになれる、友だちが増やせる昨今。あらためて「友」という言葉が持つ響きに耳を傾け、その儚くも力強く、やさしくも切なく、あたたかく胸を締めつけるような友情とは何なのか、自分の胸をまさぐりながら考えてみたいと思います。たぶんおそらく、ひとり一人の心の中にしかないであろう親友の定義、友情の定義とは?

この先もわたしの人生を見てくれる、見てほしいと思う存在

ほんとの親友かどうかわからないけれど、この先もずっと一緒に居たい友だちって何人かいるよ。わたしの大切な人で自分の一部みたいな人、ちょっと大袈裟かな。永くつきあっていく中でともだちの人生の節目を垣間みさせてもらうこともある、いいときもそうでないときも、そして一緒に過ごして泣いたり笑ったり。わたしの人生もたぶん見てくれてると思う、いいときもそうでないときもね、怒ってくれたり、一緒に泣いてくれたり、励ましてくれたり、ただただ聞いてくれたり。そんなともだちだけど、妙にむかついたりするときもあるし、距離を感じたるするときもある、だけどだけど、この先もたぶんわたしの人生を見てくれるんだと思うし、見てほしい。もしかしたらこれがわたしの親友ってやつなのかも。そう、わたしの財産。この先もよろしく!って言いたい。

もうすぐ2回目成人式を迎える料理家
誰の言葉だったか忘れたけれど「この世で最も美しいものは友情である」という格言がある。この世で最も美しいとされるものの代表は「愛」であり、それを象徴する人間の行為の最たるものは何かというと、おれのことはいいから、お前は逃げろ、生きろ、生きて幸せになってくれと、誰かのために自分の命をもくれてやる自己犠牲に他ならない。男たちの友情ドラマは、それが本物の戦場だろうとビジネスという名の戦いだろうと、地球を守る宇宙戦争だろうと、友のために命を捨てる、自己犠牲の物語である。「おれの命、おまえにくれてやるぜ」とくれてやる。くーーーっ、カッコ良すぎて死にそう。でも、それは孤独な狼たちのはかない夢でしかない。なんせ実際には、おれが死ぬか、友が死ぬか、そんな選択を迫られる状況などまずない。だからこそ「おまえ1人を死なせはしない」と、友の亡骸を背負い戦車の大軍に向かって行くような究極の友情に打ち震え、自分に問いかけるのだ。友だちが大切だというおまえは、その友のために、どこまで血を流せるかと。はるか地平線に沈む太陽を眺め見る苦み走った顔つきで、ハードボイルド’Gメン’75のテーマソングを口ずさみながら。

どうも男性同士の友情に羨望を覚える

私自身、「女性の友人」は少なからずいるけれど、どうも男性同士の友情に羨望を覚える。昔から日本は師弟関係を通じて男性同士の友情を育んできたような気がする。それは、たいがい違う言葉で語られるのだが、私は男性の友情にまばゆい何かを感じてしまう。それはたぶん、自分のことはかえりみず相手のことを考えているからだと思う。女性同士にそれはないのか? と問われればあるのかもしれないが、男性に比べると自分のことが最優先という方が多いような気がする。そう、そして、私の女性の友人は何年、何十年ぶりかに会ってもそれまで音信が途絶えていても「久しぶりーー!」と言い合える男気のある女性たちである。

Rudy

相手がどうしても必要だというなら、指や内臓もあげる

友に情けは必要ない、本当に相手の事を想う、干渉しすぎない、というのが最近思う「ともだち」だ。そして、ものすごく極端だけど、もし相手がどうしても必要だというなら指や内臓もあげる(実際にあげた事はまだないですけれども)。友達=家族なのかも。ほんとに数人しかいないけれど、数人でもいたら、私の人生は幸せ、って言えると思うな。

misa

本当の友情・・・私の持っているすべてを誰にあげられるか

このテーマをもらった時、色々ごちゃごちゃ考えて、言いたい事や想った事は沢山あるんだけど、私の中で誰が親友、友人、と割り振った所、答えは簡単だった。頼まれた時、私の持っている貯金すべてを誰に貸してあげれるか・・・でした。こうなると、自分で言っていてヤな感じです(笑)大好きな友人は沢山いるけど、本当の友情はココでわかるのかも。

さくら

【あゝ友情おすすめDVD/ブルーレイ】

「テルマ&ルイーズ」



専業主婦のテルマと独身生活を送るルイーズ。気ままな2人のドライブ旅行が偶発事件をきっかけに一転、死の逃避行へ。その無軌道な女2人の暴走ぶりは浅はかではあるが、羨ましくもある。逃げ場を失ったラスト、アクセルを踏み、車ごと渓谷めがけてダイビングするシーンはやるせなさほとばしる爽快感。追い詰められたときに見せる女のパワーと結びつきの強さをあらためて痛感。

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